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イリーナ・コルシェノフさんの、「ゼバスチアンからの電話」を読んだ。

今日の朝読み終わったけど、もう、何回も、何回もページをめくってる。


19才でこの本に出逢えたことを神様に感謝したくらい、色んなものを貰った。







主人公が(ビーネ)ボーイフレンド(ゼバスチアン)と喧嘩する場面から物語は始まる。




「はじめのうちは夢中で、なんとかいっしょにいたいと思うけど。

ずっとそのままってわけにはいかないさ。

そんなの無理だよ。ひとりの女の子のために、僕のヴァイオリンをほうり出すことなんてできないよ」




最初、この言葉を聞いて、少しギクッとした。


私も、大切な人たちに似たようなことを口にしたことがあった。




好きな女の子と、愛しているヴァイオリン。




どっちを選ぶ?と尋ねられれば、彼は迷いながらも、でも、絶対にヴァイオリンを選ぶはずだ。




そのことを、ビーネは承諾した上でふたりは付き合うようになった。

でも、恋愛に限らず、頭では分かっていても、上手くいかないことってある。







「いくら練習しても、これでおしまいってことはないんだ。そんなことくらいわかっているだろう」、と、
ゼバスチアンはビーネをさとすのだけど、取り合わず家に帰ってしまう。




物語の歯車がしっかりと動き出す前から、もう、私は、悲しかった。



私は、要領が悪いし、計画性がないし、
本当に色んなことがまだまだだから、ひとつの事にしか集中出来なくて。




やっぱり、音楽がいちばん、大切で。




そのことを、ゼバスチアンと同じように、大切な人たちに伝えたことがあった。




その時、頑張ってね、って私に言った後、
横顔に垣間見た複雑な表情の意味が、私には全然、全然、分かっていなかった。



大事にするって難しいね。



自分らしさを失いたくないし、自分のせいで、相手が自分らしさを見失ってしまうのも悲しい。


そして、それを言い訳に相手を遠ざけてしまうのは、きっと、もっと悲しい。







分かんないけど、いつか、私が素敵だな、って思う人が出来たとして、
そういう事を理由にして、さよならを選ぶのはやめよう、と思った。





山のことが詰まっていたなぁ。




ビーネが大人になっていく様子もすごく、好きだった。





さて、歌詞を頑張ります。