上橋菜穂子さんの「狐笛のかなた」を読んだ。
小さい頃、寝る前にベッドの中で母が読み聞かせをしてくれていたのを思い出した。
ランプの灯りが優しく母を照らしていて。
部屋に響く心地良い声を聞きながら、
閉じようとする瞼の隙間で、その横顔を見ながら眠りにつくの、すごく、幸せだった。
次の日の夜、途中で寝てしまった私に、
昨日のお話何処まで覚えてる?と、言いながら、
スピンを外して、主人公がこう言ったところは?、ここは?っていうやりとりが好きだったなぁ。
この本から、優しさは、優しさを、
憎しみは、憎しみを呼ぶ、ってことを教わりました。