中村文則さんの『何もかも憂鬱な夜に』を読んだ。
夜の海をひとりで泳ぎ続けているような作品だった。
思春期に、混沌や鬱積、自分勝手な倫理をひたすらに書き殴ったノートが、私にもあった。
少しだけ大きくなって、隠すことを覚えたけど、でも、時々、このブログがその役割を担ってしまっていることが、ある、のだと思う。
だから、私のそういう内容のブログを読むと少し、悲しい気持ちになってしまうことがあるかもね。
ごめんね。
でもさ、中村文則さんがこの作品で書いてらっしゃるように、私が晒してしまっている御託を読んで、暗い、気持ち悪い、汚い、とだけ、それだけしか、思わない人が、もし、いたら。
私はそういう人になりたい。
生きにくい奴だ、恥ずかしい奴だ、痛い奴だ、って思える人になりたい。
真下も同じことを言っているけど、
私も、幸福になりたい。
今幸せじゃないとか、そういうのとは、少し違う。
ありがとう、を伝えたい人が沢山いる。
でも、私、自分にありがとう、を伝えたことない。
今も、今でも、やっぱり、自分を好きになれません。
世界で1番、自分が嫌いです。
なのに、何かがあった時、瞬間的に、1番に守ろうとするのは多分自分です。
それを行動に移さなくても、そんなことを一瞬でも考えてしまう自分が嫌だ。
矛盾してる。
そして、こんなことを考えない人になりたいなぁ、とぼんやり思います。
でも、ちゃんと、それが私だということも知ってます。
こんなふうに私は大人になっていきます。
歌う理由は尽きません。