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豊島ミホさんの「檸檬のころ」をある方におススメされて読んだ。


学校生活をそれぞれの形で送る高校生たちにスポットが当たっている連作短編小説だった。


最近、映画や小説で描かれる高校生は

何処か影があるか、好きや大好きを連発しているようなものが多いけど

この作品は日常的なものを綴っているなぁと思った。


恋じゃないんだけど恋に似た女の子同士の友情だったり、

特別な自分を作りだすために保健室登校をしているあの子だったり、

終わらなければいいと願いながら終わりを選ぶしかない恋人たちだったり。


なんだか、胸がいっぱいになったなぁ。


でも、この作品で上手く解釈出来ない場面もあって。


それは私自身が、この作品に出てくるみんなと同じように、

「高校生」だからなんだろうなぁ。


大人になったとき、

もう一度読み返したい素敵な作品でした。