何気ない会話で easy easy

柔らかい君の手 掴んで 走ってた


見つけた落書き 空には飛行機雲

教えてくれたおまじない 覚えているよ 

ずっと

La la la la...

君と誓った 夢があるから

La la la la...

浮かべた涙 弾けて消えた

明日また晴れますように


夕暮れの空を見た。

この歌への気持ちがさらに深まった。


7限の授業を終え一緒に教室を出て、

駐輪場まで競争をした。


息を切らしながら、

お互いにやっぱりセーラー服は走りにくいねって

笑いあった。


ぶかぶかなセーラー服を引きずって帰ったあの日。


君に夢を打ち明けた。


夕焼けの光が邪魔して、ちゃんと表情が見えなかったけど

飛行機に100回ピースしたら夢が叶うよ、って教えてくれた。


それから、登下校、授業中、食堂への道のり、

外に出る時は必ず飛行機を探した。


そしてね、ヘリコプターを見た時は

ピースしかけたその手を必死に隠したんだよ。


だって、あの時、間違えてヘリコプターにピースしたら

カウント回数が0回に戻るんだよ、って

秘密を打ち明けるみたいな真剣な声で、君が続けたから。


なんだか面白くて

笑いあったのを覚えている。



君と誓った夢があるから

私、前に進む。