「ヘルタースケルター」を観に行って来た。
題名通り「しっちゃかめっちゃか」で、破壊的な美しさだった。
痛々しくて目を背けてしまいそうになるくせに目が離せないのは、
主人公の「リリコ」と自分自身、重なるところが少しでも、あったからだと思う。
だって「リリコ」は、人間が誰でも持っている「欲」そのものだもん。
ちょっとでも綺麗になりたくて、欲しくて、必要とされたくて、堪らない。
尽きない欲望。
きっと、「リリコ」を通して自分を見ているような気になるから
愛しくて、ある意味認めてしまうのを躊躇う映画なんだと思う。
安易に感想が言えないけど、でも、とにかく凄かった。
「見せたいものを、見せてあげる」
うん、とっても素敵な言葉。