時々、朝に1人黙々とゴミ拾いをしているおじいちゃんがいる。
私はイヤフォンから流れる爆音に体を揺らしてご機嫌で登校する。
そのおじいちゃんを横目で見て何かを感じ、
次の瞬間には忘れ、また自分の瞳に映り込んで来た風景に何かを感じ、忘れる、の繰り返し。
生きるという事は、こういうことなのかな。
自分に問いかけてみても恐くなる。
私は、その一瞬ですら、受け取ることが、感じることが出来てるかな?って。
今日の夕ご飯のサラダに入れた、人参だって、トマトだって、レタスだって、
どこかの知らない誰かが、愛情込めて、雨の日も、風の日も、時間をかけて育てたものだよね。
私、食べた時、美味しい、くらいしか思わなかった気がする。
作ってる人に、「ありがとう」って思わなかったかも。
思う事すら忘れていたかも。
私が、触れているモノ全て、
知らない誰かのありえないくらいの労力と時間が詰まっているんだね。
当たり前にしちゃ、いけないなぁ。
一瞬でも、いい。
誰かの記憶に残るような歌を歌おう。
忘れられるのは、きっと、どんなことよりも辛いから。