小峰元の「アルキメデスは手を汚さない」を読んだ。
きっと、裁きは神にしか許されない行為だと私は思った。
人間が裁きを行おうとすれば、多分その行為は「裁き」から違う名前の行為に変わってしまう気がする。
底なし沼のように暗くて、どこか寂しい響きを残す、そんな言葉に。
そもそも、人間が人間を裁くなんて出来ないよね。だって、皆不完全なんだもん。(勿論、私も。)
そんな事言ってたら、世の中分別が分からなくて混乱してしまうから法律は大事だけど、
罪を罪として認める事が本当は1番の苦しみなのかもしれないな、
でも、不完全だからこそ人は支え合って生きるのかもな、と本を読んで思った。
私の好きな小説家の1人、東野圭吾はこの小説との出会が運命を変えたって書いてた。
だから、「アルキメデスは手を汚さない」は私にとって、大切な本だね。