柱の抜き替えの為に知恵をしぼってます! | 曳家岡本のブログ

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東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。

神奈川県横浜市の古民家修復工事

今日は、曳家4名+大工2名+女子大生(さいたまものづくり大学からの研修生)の7名体制で・・

大工チームは新しい大黒柱を建てつつ・・

曳家チームは2度目の資材搬入。

今回は鉄板を敷いていただいているのと、7トンユニック2台だったのでスムースでした。

ひたすら鉄骨の仮設の土台を組んでゆきます。

この鉄骨が曳家する際の御神輿の台座でもあり、家起こしをするための反力確保の支点だったりするわけです。

曳家をする際の鉄骨組みは、単なる嵩上げ用と違って、その鉄骨を基準にレールを敷きますから、幅や角度はかなりシビアに測りながら決めてゆきます。

それでも大工さんの都合で組み直しも出てきます。

このような現場では仕方ありません。

画面後方に枕木を組んでいるのが見えます。

傷んでいる柱の抜き替えの為に梁や桁を突いてゆきます。

これが地味に楽しい作業です。

どこを突けば荷重を逃がせられるか?

大工さんの作業がしやすくて、尚且つ、安全に持つことの出来る場所を探してゆきながら・・

かつお大工に「おお!!こんな風に持ち揚げたがや!」と驚かすために試行錯誤します。

やりたいことをがんがんやっていると資材が足らなくなるかも?

鉄骨の高さとかも相当、考えてます。