近所の夏日

谷口ひとみ女史は、1948年4月6日に生まれました。


女史が高2の時に描いた「エリノア」が1966年週刊少女フレンドに掲載されます。


作品は第4回少女フレンド新人まんが賞に入選。


デビュー作エリノアが刊行された後、女史は17才の若さで睡眠薬を飲んで自殺します。


当時病死とされていましたが、2008年になって、既婚者である学校教員との恋愛を原因とする自死であることが判明します。


そんな少女漫画エリノアの舞台は中世ヨーロッパ。


城内で召使いとして働く容姿は醜いが純朴な娘エリノアは、ある日仙女の恵みによって美しい姿に変身し、森のパーティにて憧れていた王子アルバートと出会います。


たちまち恋に落ちたアルバートは、エリノアに結婚を申し込みます。


しかし、あるとき、王子は池に映るエリノアの真の姿を見てしまいます。


アルバートはエリノアを受け入れることができず、激しい罪悪感を抱き、服毒自殺をはかります。


一方魔女の疑いをかけられ投獄されたエリノア。彼女が牢中で王子の回復を祈ると、再び仙女が現れて問います。


「あなたの命を王子に捧げれば、彼は助かります。ただしそれを引き換えに、彼はあなたを忘れてしまいます。それでも彼を助けますか。」


エリノアは喜んで従います。


翌日の城内にエリノアのなきがらが見つかります。🏰✨






何もかも捨ててぞ尽くす情愛は知られざるとも神と自(し)が知る をさむ