草加市青柳高速道路横


主人公の少年は両親を失った。


しかたなく姉について行った。


姉の恋人は快く少年を迎え入れた。


ある日姉が恋人と別れ、家を出て行った。


家主の彼は、実兄のごとく、残された(主人公の)少年を育てあげた。


やがて主人公は独立し、事業に成功した。


そんなある日、主人公主催のパーティーが開かれ、育ての親である兄が招待された。


やって来た兄は、嬉しくて、場違いにもあちこちで弟(主人公)の自慢話を捲(まく)し立てた。


弟は声を荒げて兄を制止した。


兄は「ハンバーガーでも食いに行くか。」と、パーティー会場をあとにした。


後日、弟が申し訳なさそうに、兄とその妻子の住む家を訪ねた。


兄は、玄関先で戸惑う弟に云った。


「お前の家だ、入れ。」


フィクション映画だが、涙が込み上げた。


そして、自分もこう(主人公の兄のように)ありたい、と思った。🍁✨






汝(な)も見るや花月空(かげつそら)ゆく真白雲 をさむ