大都会の空の下

ビルの陰の午後の歩道に

憧れの彼女との遭遇をもたらしたわが運命よ

あと一つ幸運を与えてくれないか

友達になりたいと云う俺に

彼女がうなずき

静かな喫茶店で微笑みを交わし

時が立つのも忘れて

音楽の話しなどをする

そんなシーンを設けてくれないか




日に焦げて溶けんばかりの路地の際(きは)南天の花雪に似て咲く     をさむ