An iris which shakes because of a breeze
Attractively.
If a maiden comes to the side, it turns into a maiden .     OSAMU

北朝鮮問題が深刻ですが、あまり暗い気持ちでいるのは、いろんな意味でよくないので、花の話しでもしましょう。

関東の寒冷地日光市にも桜が咲きました。

ウォーキングの途中、ホテル街の通りや鬼怒川べりの公園の、あちらこちらに咲くそれを楽しみました。

しかし予報にある三日後の雨に、早々と散ってしまうかもしれません。

まあそれも自然の営みだから、しかたありません。

さて、俳聖芭蕉は「さまざまのこと思い出す桜かな」と詠み、その芭蕉が尊敬する西行法師は「願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃」と詠いました。

なぜ人は桜を、いや花をこれほどまでに愛でるのでしょう、なぜ深い思いを込めるのでしょう。

ネットで調べてみましたが、明確な答えが見つかりませんでした。

遺体に花を手向ける風習は、ネアンデルタール人の社会にもあったそうです。

そして我々ホモサピエンスには、混血による2パーセント前後のそんなネアンデルタール人のDNAが、含まれるらしい。

花を尊ぶ文化は、我々の想像を超える遠い過去から、受け継がれているのですね。

花とは、昔々人類がその何かに刺激されて虜になってしまった、恋人のようなものなのでしょう。

桜が終われば菖蒲、そのあとは藤、いろんな花が日本列島を、いやこの惑星を咲き繋ぐでしょう。

いにしえの師にならい、花たちにその時々の思いを込めて、佳作ならざるも、詩歌を詠んでいきたいと思う、私なのでした。




薄片の吹かれて妖しきかきつばた少女(をとめ)の寄らばをとめにならむ     (をさむ)