まだ秋だというのに、冬の寒さが続きます。

皆さん、風邪などひかぬよう、暖かくしてお過ごし下さい。

さて、ときおり事務所にサックスを習いたいという人が来ますが、いまのところ自分の勉強で精一杯なので、断っています。

ただ、ビギナーの皆さんに、これだけは伝えたい。

それは健康を害するような練習を、してはいけないということです。年配者にはとくに知らせたい。

肺には痛みを感じる神経がないそうです。

よって、知らずに肺気腫(はいきしゅ)になって、演奏に支障をきたすほど苦しくなってからそれに気付く、なんてこともあるのです。

重い肺気腫にかかると、完治が難しいといわれています。

まずは睡眠と栄養をしっかり取って下さい。

また、時々休憩することを忘れないで下さい。

そして、なにより重要なのは、腹式呼吸をすることです。肩で息をしてはいけません。

腹式呼吸法とは、読んで字の如く、腹部で呼吸することです。

胸部、助骨を動かさず、肋骨より下の腹部を左右に広げるようにして、息を吸って下さい。

このとき側面に連動して、前面もある程度膨らみますが、問題ありません。

以上は全ての吹奏楽器において、共通するものです。

美しい旋律は人の心を打ち、幸せな気持ちにさせます。

どうぞ健康的に稽古を重ね、沢山の人に感動を与えて下さい。

私も魅力的なステージをつとめられるよう、一所懸命に稽古をします。




久方の都(みやこ)の舞台の袖をいざ出でむと撫でつ古きサックス     (をさむ)