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沖縄県は辺野古への米軍基地移設にNOをつきつけました。
基地を縮小するか無くすか、産業開発を進めるか否か(ディズニーランド召致反対も耳にします)を、沖縄県民の総理大臣を選出して、委ねたら如何でしょう。
ところで米軍基地の問題、進駐軍の兵隊から受ける屈辱的行為、そして領土返還問題についても、戦後における東京都民は経験をしています。
警察にきて、女を要求する兵隊もいたそうです。
その東京都民だった私が思うことは、いつまでも沖縄を戦争状態(戦後状態)にしておいてはいけないということです。
戦勝国の軍隊が戦場に居座っていたら、それは戦争状態であり、いろんな意味で危険な状態なのです。
本土にも、沖縄県民にとって負担になるものは、無くすべきだと考える方は沢山おられるでしょう。
なぜならば、「後の世沖縄県民に特別の配慮を」というかの遺言を憶えているからです。
一部の沖縄の方は政治家や政府にではなく、突然我々に問題を提起してきます。
そんなつみびとの様な立場に置かれたら、(対等な関係ではないから少なくとも私は)そこに友情は芽生えません。寂しいことです。
その意味でも政府には沖縄県と他県の不平等な関係を解消して欲しいと願うのです。
米軍基地問題はそれぞれの県が負担を請け負えばベターでしょう。
例えば東京都下の無人島に前線基地をおいて、他の県に後方支援の基地を置く、そして沖縄県は海上自衛隊の艦隊が守るというのはどうでしょう、
またそれによって起こりうる(沖縄県民の)失業者の救済を行わなくてはいけません。
ただし、沖縄県から基地が消えても、この国にはなお解決されていない問題があります。
世に言う北の元寇の40年間を戦い樺太の国を守り抜いた、かの樺太アイヌ民族の全ての民がその祖国を奪われ、本土に逃れて居るのです。
終戦後、理不尽なソ連軍の攻撃によって、オホーツクの海に沈められた方もいるでしょう。
そして70年、再び祖国の土を踏むこともなく亡くなった方もいるでしょう、戦後処理などと言って政府に噛みつくこともなく。
現在、言語をはじめとするその文化を記憶している樺太アイヌ人が、幾人いるでしょうか。
幾万年の偉大な文化が、この世から消えてしまうのです。手をさしのべてください。
琉球民族、大和民族、アイヌ民族はそれぞれ大陸や本土の人との混血はあるものの、人類初の化学反応を利用して製作したといわれる最古の土器のひとつである縄文土器の開発者である縄文人の末裔であり、兄弟なのです。
沖縄を置き去りにして条約を結び、それが日本国の独立かの如く騒ぎ立てる本土の民衆に激怒した沖縄県民の代表ならば、その大戦によって祖国さえ失った樺太アイヌ民族(系日本人)を、置き去りにするようなことはないと信じるものです。
いずれにしても沖縄出身の総理大臣が誕生すれば、沖縄県にとって、日本全体にとって、優しい政治を行ってくれるにちがいありません。
飛機の窓過ぐる故郷は冬の中 (をさむ)