このところスターによる数々のスキャンダルが、TVやITの画面をにぎわせています。

中でも男性アイドルグループの解散問題は、長期間にわたり大きなニュースになっています。

経営者とマネージャーのトラブルに巻き込まれた彼らは、マネージャーについてゆく四人と事務所に残る一人とにわかれました。

それは歴史にみるところの、上皇に従う武将と天皇に従う武将との関係に通じます。

つまり、どちらにもそれなりの正義があるのです。

単独で残るといった彼を、裏切りものだとか、でしゃばりだとか、憎々しい表現の報道がありますが、なんだか彼が日ノ本を代表する美男の一人で、しかも人望があることを快く思わないひとの、当て付けのようにみえるのは、私だけでしょうか。

仮に、分断の理由が彼の心変わりであるとしても、会社に恩義を感じて、悩んだ末のことでしょう。

それはグループを裏切ったのではなく、育ててくれた人を裏切らなかった、というべきでしょう。

まして自身のみの安泰を望まず、全員を元のところへ引き戻すことに、尽力したのです。

皆が会社を裏切ることなく、活動を続けられることになって、良かったと思います。

個人事務所に変われば、いろんな理由で、仕事は激減するでしょう。

経営者は大人(たいじん)の心をもって、マネージャーをも許して、事務所に呼び戻すことができないでしょうか。そうすればかっこいいのに。

グループ自体は、今年いっぱいで解散するといいます。残念ですね。




存分に雨を降らして雲去りてひとすじ沢を渡る蛍火     (をさむ)