先日、ある俳句の会に顔を出しました。御多分に漏れず、年配者がつどっていました。

いまや国際的な俳句ですが、なぜか本家の日ノ本の若者は、あまり感心を持ちません。

俳句は短い枠の中で深い表現をするから、文章を構成する力が養われるそうです。

アメリカの学校が英語俳句を授業に取り入れているのには、そんな理由があるらしい。

そうそう、中国には漢俳句があるそうです。

いづれ海外にも芭蕉や蕪村に並ぶ俳句の大家が出現し、名句を残すでしょう。楽しみです。

日本の若者よ、遅れを取るな。

さて、わが家のもよりの駅の側に、美味しい揚げ物を売る、古い肉屋があります。

繁盛して、いつも店の前に客が並び、夕方の6時頃までに、ほとんど売れてしまいます。

メンチカツ・コロッケ・イカフライ・ポテトフライなどいろいろあって、その味は数十年前から変わっていません。

私が一番好きなのは、メンチカツ。

それは小判の形状をしています。

衣がサクサクとしていて、具がジューシーで、味にこくがあります。

多分ラードが沢山入っているのでしょう。体にはよくないかも知れません。

メンチカツとイカフライは50円、コロッケは30円(ポテトフライの値段は忘れました)と、どれも安くて、採算が取れるのかと心配をしています。

私はそれらに自家配合のソースをかけてもらいます。

ちょっと甘味があって、とろとろとした濃厚なソースです。

ときどき店の側のベンチに座って、その暖かい揚げ物を袋から取り出して、ほおばります。

行儀は悪いけれど、至福のひとときになります。




ムツの色に買ふ気の失せて揚げたてのコロッケを三つ買つて帰りぬ   (をさむ)