数年前、南アフリカで7000カラットのダイヤが発掘されました。

それまでは同国で発掘された3100カラットのものが最高でした。

その二倍のものが発掘されたのです。

7000カラットというのはサッカーボールぐらいの大きさだそうです。

そんな凄いものを掘り出すと、関係者の人生が変わるでしょうか。

いや鉱山の持ち主だけがほくそえむのかもしれません。

どちらにせよ我々の懐には無関係な話です。

ところでバブル崩壊で日本中が不況にあえいでいるときに、鹿児島(だったと思います)で金の鉱脈が発見されました。

しかも今世紀中に採り尽くせない程の埋蔵量だそうです。

やっぱり大和には神風が吹くのかと、友人に冗談を言った憶えがあります。

しかしそのことは経済に影響されなかったようです(少しはされたかもしれませんが、目に見えるほどではありませんでした)。

考えて見れば、大量に採掘すれば、値が暴落してしまいます。

鉱山会社は小出しにして利益をあげるのでしょう。

しかし国の存亡にかかわるような経済危機が発生すれば、大きな助けになるでしょう。

終戦直後にその鉱脈が発見されれば、当時の日本経済は、ある程度違うものになったかもしれませんね。

まあ、そんな縁遠い宝石や貴金属のことより、理想の女性との出逢いでも考えましょうか。

いや、それも遠い夢。

それでは、前栽のルビー色やイエローダイヤ色の葉が散るさまを、熱いコーンスープをすすりながら、ガラス越しに観賞しましょう。




こがねの葉くまなく露地に敷かるれば銀杏は高き空明け渡す     (をさむ)