私は人生を芸術に置き換えます。

時間というキャンバスに行動という筆をもって、人生を描くのです。

つまり心の穢(けが)れる私が善(よ)い行いをして、怠け者の私が勉強をして、働いて、達成感・充実感を引き出すのです。

芸術は道徳ではないから、善行も努力も気楽に行えます。

失敗をしても、あまり後悔をしないですみます。作品のために行うものだからです。

道の選択も楽に行えます。芸術にふさわしくない、醜い方を断てばいいのです。

この劣等な私が人生の泥沼にあれば、いろんな幸運を見逃してしまうでしょう。

しかし人生の芸術家になって、客観的な位置にいれば、泥の中の素朴なものにも敏感に反応(感動)し、幸せを感じることができます。

他人の成功にも、嫉妬をせず、共に喜ぶ余裕を持てます。

今日という名の私の作品は、先程少し悩んで愚痴を言ってしまったから、減点され、100点満点中60点ぐらいの仕上がりでした。

そんな芸術点は、幸福指数に比例します。

よって本日私は、60点ぐらいの幸福を得ました。




奈落こそ紅葉の濃けれ小吊橋 をさむ