防犯対策を考えれば考えるほど、防犯には答えや終わりがないことが分かります。
かっこいい言い方をすれば、有名スポーツ選手がスポーツを極めるための求道者になるような感じ。いや、これはおおげさではなく、本当に考えに終わりがないのです。
「なんでこんなに考えるんだろう」と思ったとき、その理由として思いついたのは、
- 犯罪が多様化していて、次から次へと新しい犯罪が生まれているから。分かりやすい例では、オレオレ詐欺がどんどん手口を変えていますよね。
- 家族や家庭の状況が変わるから。家族が増えれば生活スタイルが変わり、守るものも増えて、守るべき状況も変化していきます。
- 考えた防犯対策でも防ぎきれない犯罪があり、無力感がさらに自分を駆り立てるから。
この3つが大きかったです。
まあどんなに考えても空き巣や泥棒とのいたちごっこ。終わりのないレースになっちゃいます。
ところで、空き巣が一戸建てやマンション(低層階)に侵入するとき、
- ドアの鍵をピッキングで開ける
- ドアをバールでこじ開ける
- 窓ガラスを何らかの方法で割って解錠する
のどの手口が多いと思いますか?
実は1~3のどれでもありません。正解は無締り(無施錠)のドアやや窓から侵入するのです。無施錠とは鍵をかけていないこと。つまり防犯対策うんぬんは関係なく、鍵をかけていないドアや窓から侵入を許しているのです。
しかもその割合は約45%です。半数近くとは驚きの数字ですね。
セコムやアルソックなどのホームセキュリティを導入しても、鍵をかけてなかったら意味がないってことですね。
最強の防犯対策は人の心にあり。一人ひとりが防犯意識を持てば、防げる空き巣や泥棒はたくさんありますよ。