今日の午前中は、
チビすけの学校の公開授業を
見学に出かけてきました。
算数の授業中のこと。
「2.3メートルって、
どのくらいだろう?」
という発問を先生が投げかけた。
(その後の計算のやり方についての説明の布石)
これに対して、
多くの子が手を挙げて
自分なりの考えを発言していく。
「2メートルと30センチのこと!」
「230センチ!」
「0.1メートルが23個ぶん」(←スゴイ発想!)
などなど。
そんな中、
今年度から編入してきたという
中国人の男の子が手を挙げた。
どうやら日本語はほとんどわからないようで、
先生たちも
中国語でのコミュニケーションは難しく、
「電子翻訳機」を使って
やりとりをしているようなのだが、
うまく日本語で説明できない彼が
先生に導かれて
黒板に書いた答えが
2m3dm
だった。
これをみた先生は
「おお~、なるほど~!!
いやぁ『異文化交流』だなぁ~!」
と楽しそうに生徒たちに
「単位」についての説明をし始めた。
2メートル3デシメートル。
デシメートル。
日本では
およそ聞いたことのない単位である。
が、そもそも
単位というのは
限定された名前ではないんだよね。
「M」メートル
「L」リットル
「g」グラム
など、
一文字のものが基準の単位で
それに「m」(ミリ)をつけた場合、
それは1000分の1を表す、
つまり、
1000mm=1m
1000mL=1L
同様に「c」(センチ)は100分の1。
100cm=1m
そして、
「d」(デシ)は10分の1を示す。
なので、
10dL=1Lとなり、
とすると、
10dm=1mってなるよね。
先生はさらに
「K」(キロ)や
「M」(メガ)などのハナシも
付け加えていらした。
(ちなみにボクはこのハナシをするとき
「センチ」の例としての「100セント」、
「ミル」の例としての「ミルフィーユ」なんかを生徒に話します)
中国で「d」(デシ)が
フツーに使われるのかどうかは
よくわからないけど、
なにせ、日本では
「デシメートル」なんて
聞いたこともないし、
これはボクの感覚だけど、
日本人というのは
欧米型の「分割型」の数値感覚
(たとえば1マイルを分割した400メートルトラックとか
1ドルを分割したクオーターコイン(25¢)とか)
ではなくて
積み重ね型の数値感覚だと思うので、
つまり、
「1メートル」が基準ではなく、
「1センチ」や「1ミリ」を積み重ねた
結果としての「1メートル」
という感覚だと思うので、
教室の生徒たちは
「デシメートル」に
食いつく、食いつく。
「え~~っ?!
じゃあ『デシグラム』もあるの?!」
「じゃあ『センチリットル』は?!」
「ある」とか
「ない」とかではなくて、
ルールにのっとって
表しているだけなんだけど、
感覚にないものだから、
みんな、
目をキラキラさせながら
先生にどんどん質問する。
先生も日本人であるw
もしかしたら、内心、
(そんなの、しらねぇよ・・・)
と思っていたかもしれないけど、
生徒の興味は尽きることはない、
当然、授業の残り時間が減っていくけど
「教科書に載ってることより、
こういうことの方が大事だよ!」
と先生。
いいですね♪
(指導案的には
進度に余裕のある状態だったようです。)
やっぱり、子どもたちは
興味を持つようなところには
しっかり興味を持つし、
その先を知ろうという知識欲は
本当にすごいなぁと
改めて客観的に感じました。
みんなが
「デシメートル」とか
「デシグラム」、
「センチリットル」とかで盛り上がり、
先生が
「はいはい!!ハナシを戻すよ!!
じゃあ、
80円×2.3のやり方だけど…」
となったとき
「…急に、おもろくなくなった。。。」
と
ひとりの生徒がボヤいていましたw
kama
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