先日は、

こちらの学校にお邪魔して参りました。

 

 

 

新渡戸文化中学校・高等学校。

(中野区本町。最寄駅:丸の内線東高円寺)

 

名前のとおり、

新渡戸稲造博士が初代校長をつとめた

「女子経済専門学校」が前身の学校です。

 

 

正直言って、

狭い敷地の学校です。

 

そのワンキャンパスの中に

幼稚園、小学校、

中学校、高校、短大、

そして

アフタースクール(学童保育)

までもが収まっています。

 

 

幼稚園から短大まで、

およそ1300人ほどの

児童~学生が通っているとのことです。

 

中学・高校については

必然的に募集数も少なく、

中学校は各学年50名程度、

高校は、3コースあわせて

各学年100名の募集。

 

「小規模校」ですが、

「敷地がせまい」という

ハード面以外については

 

「子ども主体の学び」、

「学年を飛び越えた学び」、

「教科横断型~探求学習」、

「脱ティーチング→コーチング」

「多様な人材育成」、

 

文科省が掲げる新しい教育の要素を

くまなく実践していらっしゃる学校です。

 

 

学びの基礎を

「3Cカリキュラム」として実践。

 

 

ひとつめは

「Core Learning」(=基礎学習)。

要するに日々の授業だけど、

主体的に学ぶことを重んじている同校なので、

各学期の最初の1週間は

「エンゲージ週間」として

「なぜ学ぶのか」を考える期間にあてます。

 

そのうえで、

授業は「対話型」。

 

 

上は、一般教室の様子ですが、

生徒用の机の形状が

普通と違うことにお気づきかと思います。

 

 

この台形の机は、

くっつけていくことで

六角形のディスカッションテーブルになるんです。

 

中間テストはありません。

 

その代わりに

「実力テスト」はあるけど、

それは成績には入りません。

 

期末テストはあるけど、

それも

普通のペーパーテストはほとんどなく、

プレゼンテーションとか小論文、

作品発表や英会話など、

各教科の性質に応じた

「アウトプットテスト」となっています。

 

分かりやすくいえば、

みんなの前で自分の考えを発表することが

期末テストなんですね。

 

 

高校1年生の

生物基礎・化学基礎の

アウトプットテストは

こんな感じ ↓

 

「生物基礎または化学基礎の学びを

最新の研究や日常生活、および

ニュース記事と絡めて

400字以上500字以内で記しなさい。」

 

 

こちらは

高1の1学期のテストとのことで

字数が400字程度になっていますが、

やがて1000文字程度の記述問題になっていきます。

 

 

「3C」のふたつめは

「Cross Curriculum」

(=教科横断学習)。

 

 

「クロスカリキュラム」は

生徒さんの満足度調査アンケートの中でも

ダントツ1位になる

同校の象徴です。

テレビ番組でも紹介されたので

ご存じの方も多いかもしれません。

 

毎週水曜日は

1限から6限まで、

…つまり、まる一日が

探求学習にあてられています。

 

生徒たちは、

自分でテーマを決め、

それを進めていきます。

 

たとえば、

校内に落ちている落ち葉を拾って

それを道具にして絵を描く生徒、

 

アニメ制作を進める生徒、

古着を材料に卒業証書を作る生徒、、、

 

みんなが

「好きなことに、まる1日、

じっくり取り組み」ます。

 

その取り組みは

校内にとどまらず、

やがて

社会課題への挑戦につながります。

 

中学入学生は

「卒業までに100人のオトナと会おう」を目標とし、

企業の代表者とか、

大学教授とか、

いろいろな人との交流をもちます。

 

また同校では

中学生の時点で

修学旅行は「選択制」で、

自分の学びのテーマに即し

行先を選びます。

 

南相馬市に行って、

震災復興支援に加わる生徒もいれば、

 

フィリピンに行って

貧困問題を目の当たりにして

頭を悩ます生徒もいる。

 

中でも、

三重県二木島に出かけてのプロジェクトは

代を重ねて同校の生徒さん、

そして、卒業して大学生になってからも

現役生とともに関わり続けるOBがいるくらい、

大規模なものになっています。

(ぜひ、学校説明会でお聴きください)

 

 

高校は

「探求進学コース」

「美術コース」

「フードデザインコース」の

3コース体制。

 

「美術」では

地元のお店の内装プロジェクト、

「フードデザイン」では

「子ども食堂プロジェクト」など、

地元地域に貢献する活動もしています。

 

【写真左が「ニトベ・キッチン」】

 

 

 

また、同校は

学校としては日本で初めて

「VIVISTOP」を導入した学校です。

 

 

VIVISTOPとは

想いをカタチにする

クリエイティブ環境。

 

 

3Dプリンタをつかって

様々なもの作っていくけど、

 

たとえば、

こっちの場所では

小学生が工作をし、

隣では高校生が美術工芸、

さらに隣では

地域の方の制作教室が行われる、

 

…そんなことがありえる空間が

「VIVISTOP」のようです。

 

 

こちらは図書館。

 

こことつながる形で

手前にあるのが

「ライブラリーラウンジ」。

 

 

ここには

自習スペースも用意されています。

 

 

 

説明会冒頭に

校長先生による

学校の教育方針の説明がありました。

 

環境を積極的かつ最大限に活用し、

自ら主体的に学ぶ生徒、

つまり、

「自律学習者」を育てたい。

そうなりたいという意思を

強くもっている生徒に

入学してほしい。

 

 

同校には

一般的な教科型入試のほか

「好きなこと入試」もあります(中学入試)

 

 

ご興味がわいた方は、

ぜひ説明会にお出かけください。

 

 

 

猫kama

 

 

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