先日は、

こちらの学校にお邪魔して参りました。

 

 

 

淑徳中学高等学校。

(板橋区前野町。最寄駅:東武東上線ときわ台)

 

首都圏にいくつかあります、

大乗淑徳学園の学校のひとつ、

仏教系(浄土宗)の学校になります。

 

 

 

「仏教系」だからといって、

「やさしければいい」とか

「正義を理解していればいい

ということではなくて、

ひとりひとりが

将来につながる

ビジョンをつくってほしい、

そういう「心意気」を育てたい、

 

と、校長先生は

情熱的にお話しされました。

 

「受験は短期目標」と

おっしゃいつつ、

東大・京大など、

最難関を含む国公立大に

64名の現役合格。

早慶上理に111名の

現役合格者を輩出する進学校です。

 

 

校長先生が強調された点が2つ。

 

1つは、

「VUCAの時代」(予測不能の時代)

だからこそ

「全方位型」の力を

身につけてほしい。

 

ということで、

いくつもあるコースは

文系とか理系とか

どちらかに「全振り」せず、

すべて「国公立大対応」の

授業を行っています。

 

(コースについて:

中学は、スーパー特進東大選抜

スーパー特進の2コース。

高校は、

スーパー特進東大選抜

スーパー特進

特進選抜留学の4コース。

 

このうち、

「東大選抜」は中高6年一貫生、

「スーパー特進」「特進選抜」は

高2から内部進学生・高入生混合、

「留学」は高1から混合クラスとなります)

 

 

 

もう1つは

グローバル教育に関して。

 

「1年留学」に全員が参加する

「留学クラス」

35年の歴史をもちます。

コロナ期でも

留学を中断しなかったそうです。

 

留学クラスのみならず、

中学入学生は

3年生時に

全員海外研修に出かけます。

(1週間のオーストラリア研修か

3か月のコースか、選択して参加。

「3か月」の行き先は

アメリカ・カナダ・ニュージーランドから選択)

 

 

そうした、

グローバル教育の成果として、

ICU大から

指定校枠をもらうように

なったとのことですが、

 

「仏教系の学校なのに、

ICUの指定校枠をもらっちゃったって…

…ここ、笑うとこですw」

 

という、

先生のお話も軽やかでしたw

 

教室のようす。

 

 

廊下との壁は

ガラスになっています。

 

 

「心の教育」として、

「淑徳の時間」が設けられています。

 

朝のおつとめも実施され、

日直の生徒さんが中心となります。

 

ほかに、増上寺での

「浄土宗本山研修」や

「花まつり」などの仏教行事も実施。

 

 

 

↓職員室前の廊下。

 

 

 

壁が特殊な材質になっています。

「ガラス黒板」といいます。

 

 

ホワイトボードのように

使えるんですね。

 

生徒さんたちは

職員室の先生に声をかけて、

この場で個別指導を

受けることができるそうです。

 

 

 

向かいには

講師やチューターの控室があります。

チューターは、

卒業生が務めていらっしゃいます。

 

代々木体育館で行われる

同校の体育祭は、

「チーム分け」が独特です。

 

クラスごととか、

学年対抗などが一般的かと思いますが、

こちらでは

チームは

「生まれ月」で分けます。

 

春チーム、夏チーム、

秋チーム、冬チーム、

生まれ月で別れた4つのチームに

中1から高3まで

6学年が縦割りで所属します。

 

リーダーシップを発揮する先輩に憧れ、

「〇〇先輩に教えてほしい」と、

チューター先輩を期待する子もいるようです。

 

 

また、高校生対象に

「淑徳アドバンス」と呼ばれる

「校内予備校」も開講、

予備校講師の先生による授業が受けられます。

 

 

 

↓こちらは図書館。

 

蔵書数は30000冊ほど。

5万冊が目標だと、

校長先生はおっしゃっていました。

 

図書室内に

自習スペースも用意されています。

 

 

 

2020年には

校舎の向かいの敷地に

「洗心館」が完成しました。

 

 

 

「洗心館」は

本格的な茶室、華道室、

国際基準を満たした

柔道場・剣道場などを設置。

また、

アクティブラーニングの拠点となる

選択教室も完備されています。

 

 

中学生は、

火曜と木曜は部活がありません。

全員、放課後学習に参加します。

 

この「放課後学習」のほか、

週1回の英数国の確認テスト、

週末課題、全員参加の夏期講習などで、

勉強の基本サイクルを

身につけるのだそうです。

 

 

↑英語の授業の一部で使われる

「イングリッシュスタジオ」。

 

 

 

 

 

校舎や「構造」に

いちいち

「こだわり」をお持ちです。

 

たとえば、食堂。

 

お弁当持参が原則ですが、

学食で食券制で

買うこともできます。

 

いわゆる「業者」は入れていません、

近くの洋食屋さんに

委託されているそうです。

なので、

スパゲッティやカレーなど、

本格的な味が楽しめるのだとか。

 

 

敷地は

決して広大ではありません、

野球部の練習は

河川敷の別のグラウンドに

出かけるくらいです。

 

なので、

「校門を入ったらすぐ校庭」

というつくりでも

よかったかもしれませんが、

実際には、門を入ると

アプローチやちょっとした中庭、

なんなら池までしつらえてあります。

 

 

 

たとえば、

お寺にお参りに行くとします。

 

すると、

「山門をくぐってすぐ本堂」

とは

なっていないものですよね。

 

一礼して山門をくぐると、

手水舎で手を清め、

鐘をつき(←ほとんどやらないけど)

お線香を炊いて、

お賽銭をいれて、

カーンっていうヤツ(鰐口というそうです)

を鳴らして、

それで、ようやっと、

お参り。

 

いろいろな

「段取り」があるわけで、

 

学校にしても、

同じように校舎に向かうまでに

いろいろな準備をしてほしい、

というお考えとのことです、

 

こういうところにも

仏教的なお考えが

現れているんですね。

 

 

制服。

 

女子の制服は、

最初は白すぎ、

次は生地が厚すぎ、

ようやっと、今の薄手のアイボリー生地が

完成したとのことで、

これまた「こだわり」です。

 

 

 

猫kama

 

 

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