そろそろ梅雨入りだというから、
その前に一度は、と思って、
高尾山に出かけてきました。
実に、一ヶ月ぶりとなります。
(フツーの人は、一ヶ月に一度も登らないけど・・・)
今朝がたまで雨が降っていたけど、
久方ぶりの高尾山、
それに、
このあとしばらく登れないかもしれないから、
ここは、お気に入りの
稲荷山コースを歩きます。
そういや、
このブログでは書きそびれていましたが、
稲荷山コース、
大規模な工事が入り、
数か月閉鎖してたんだけど、
この春、工事が終わって
リニューアルされました。
リニューアル後、ボクは3度めか
4度目くらいになるのかな。
稲荷山コースは、
自然にあふれた「風」のコース。
そよそよ、ざわざわ、という
風が鳴らす木々の声を聴きつつ
静かに歩くことができます。
そして、
稲荷山コースといえば、
こんな感じで、
「根っこ」に囲まれて歩くのも楽しい。
これがですね、
リニューアルされて
どうなったかというと・・・
階段だらけに
なりました。
そもそも昔から
コースの終盤、
頂上手前は急な階段があり、
「最後の試練」みたいな感じだった。
そこに、ひとつ前の工事で
ぬかるみのひどかった後半部分も
数百段の階段が設置された。
そして今回、
コース序盤から
階段が設置されたのです。
結果、
「稲荷山コース」は
「階段コース」になりました。
(なってません)
この結果に
「どんどん『自然』じゃなくなっていく」
と嘆く人の声も多くあるようです。
ぶっちゃけ、ボクも
この階段だらけのコースを
初めて歩いたとき、
ガッカリしました。
まあ、たしかに
階段があると
歩きやすいけどさ。。。
・・・と、しかし
そこでハッと思った。
この階段は
なんのために
設置されたんだ?
以前の稲荷山コースは、
前述のとおり、
地面には根っこがむき出しで、
足もとに根っこ、
まわりは綿々たる木々、
頭上には木々の枝葉のささやき、
文字通り、
木のトンネルの中を歩く、
そこが魅力だった。
少し気持ち悪いたとえだけど、
なにかの
「内臓」を通っているみたいな感じ。
実際、山登りというのは
「山」という自然の胎内を
歩くようなもんですよね。
唐突だけど、
碇シンジ君が
エヴァンゲリオン初号機に乗っていると
落ち着くのと同じ感覚だと思う、
シンジ君は、
エントリープラグの中で
ユイさん=母=初号機の胎内にいて
「羊水」でもって守られているわけで、
稲荷山コースの
根っこ・幹・枝葉のトンネルを歩いていると
「山」とか「森」とか「自然」という
「母」の胎内を進むがごとくの安らぎがあった、
しぜん、
「♪わた~し~に、か~え~りなさ~い~」なんて
「魂のルフラン」を口ずさんでしまう。
(※口ずさみません。
ワタシ、そこまでヤバイヤツではありません)
稲荷山コースが好きなヒトは
きっとそんなところが好きな
エヴァンゲリオン搭乗者的
フィフス、シックス、セブンス・チルドレンが
多いと思うんだけど、
(・・・もうやめます)
同時に、今更だけど、
高尾山というのは
「世界一、多くの人が登る山」
として認定されている。
だから、こういうことだよ。
とんでもない数の人に
お腹の中を
ずしずし歩かれたら、どうかね。
形状的に、
食道とか腸とか、
そういう中を
何十万というヒトに
ずしずし踏まれたら、どうかね。
階段は、
我らが愛する山と自然を
守るためのもの
なんだと思います。
マジメなハナシ、
我らの足踏みであるとか、
木にちょっと触るだけの行為が、
木の寿命を縮めてしまうと聞いたことがあります。
1号路の有名なタコ杉には
「触らないで」の看板がたっています。
よくみると、
階段は木々の根っこを踏まないように
設置されているのでした。
今日も、
山と木々と階段に
感謝しながら
山頂まで歩きました。
雨上がりの日ということで、
けっこうすいていました。
しかし、暑かった。。。
夏の高尾山は
モーレツな暑さで
脱水症状にならぬよう、
めちゃくちゃ水分補給をしつつ、
しかしその水分がどんどん汗になっていく、
そんなサウナ状態で歩くわけだけど、
今年は早くも
そんな季節が近いようです。
切り株アートは
梅雨バージョン。
ふもとの
ミュージアム599では
謎解きイベントをやってます。
とてもライトな作りになっていて、
「謎解き」メインというより、
それを通じて、
植物や山のことに触れるきっかけとなる、
そんな素敵な内容でした。
kama
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