一昨年4月に

中学教科書が

新しくなりました。

いわゆる

「教科書改訂」です。

 

 

すべての教科の内容が

以前と変わったんだけど、

 

中でも、

英語の内容変更については

ボクは

「暴挙」と呼んでいます。

 

 

 

特に、

中学1年生が

ヤバイ。

 

 

 

 

元を正せば、

2020年前後に騒いでいた

「大学入試改革」に端を発しています。

 

大学の在り方を変えるには

大学入試を変えねばならない。

大学入試を変えるためには

高校の在り方を変えねばならない。

高校の在り方を変えるためには

高校入試を変えねばならない。

そのためには、

中学生の学習内容を変えねばならない・・・。

 

 

と、この結果、

 

 

かつては

高校で扱っていた

・仮定法

・原型不定詞

・現在完了進行形

といった文法事項が

中学3年生範囲に加わりました。

 

 

これによって、

 

かつては、

中学3年生で英検3級

というイメージだったのが

 

中学3年生で準2級

 

というレベルになりました。

 

 

 

 

新しい範囲が加わったことで、

従来の3年範囲から

いくつかの文法事項が

2年生におりていき、

 

 

そして、

中学1年生の教科書には

以下の文法事項が加わりました。

 

 

・過去進行形

・未来系(willとbe going toの使い分け)

・不定詞(名詞的用法)

・感嘆文

・SVCの文型(look + 形容詞)

 

 

これらは、

これまで中学2年生が

勉強してきた内容です。

 

 

 

 

「そっか、

2年生の内容を

1年生でやることになるんだ、

そりゃ、量も増えて大変だな」

 

 

そうですね、

大変です。

 

 

特に「不定詞」というのは

中学英語の中で

最も重要な単元のひとつで、

同時に「難しい単元」でもありますから、

 

 

うーん、1年生で不定詞かぁ、、、

確かに大変だぁ、、、

 

 

とお感じの方もいるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

でもね。

 

 

 

 

それどこじゃないんです。

 

 

 

 

中学1年生の英語については

こんな変更もある。

 

 

 

・be動詞と一般動詞の現在形、 

助動詞canについては小学校で扱い、

中学では「復習」の扱いになった。

 

・英単語600~700語が

小学校の範囲となった。

 

 

 

 

 

・・・これは、

本当に、

とんでもないことです。

 

 

 

be動詞と一般動詞については

「量」ではなくて

「期間」をじっくりかけるべきと

考えています。

 

英語の文は

be動詞が「いる」か「いない」か、

そのどちらかしかなくて、

(受動態や進行形なども含む)

 

 

それによって

平叙文・疑問文・否定文などの

作り方が違うわけですが、

 

 

「英語がニガテ」という中学生の中に

be動詞の文と

一般動詞の文との違いが

よくわかっていない子がいます。

 

 

この部分は

本当に、

英語学習の「土台」です。

 

「土台」について、

理屈を理解するのは短時間で済みます。

けれど、

それを「カラダの一部」的に、

あるいは、

「習慣」のように

自由自在に操れるようになるためには

相当期間、

それに触れていることが必要です。

 

 

だから、

 

以前の教科書は

まだ

「まっとう」だった。

 

 

 

 

1学期の期末テスト直前まで、

じ~~~っくり

be動詞の文を繰り返していた。

 

 

 

「I am/You are」から始まり、

「This is/That is」、

「He is/She is」

そして、

「What is/Who is」・・・・と

 

とにかく

「be動詞」に慣れましょう。

 

そして、

期末テストの時期くらいで

一般動詞の文が始まる。

 

 

 

 

・・・だったのに、

 

 

新しい指導要領では

これらの「期間」が

ぜんぶ、小学生習得範囲に

まわされてしまった。

 

 

だから、

今の中1の教科書は

F1並みの超高速です。

 

 

世田谷採用の

「New Horizon」を

ご紹介します。

 

 

こちらが

Unit1のpart1、

最初の単元です。

 

 

 

最初の最初で、

be動詞の文と

一般動詞の文が

ごちゃまぜで出てきます。

 

 

 

そして、

ページをめくって

part2をみてみると

 

 

 

be動詞の文の疑問文と

一般動詞の疑問文とが

一緒になって出てきます。

 

 

そして、

次のページには

 

 

 

もう、

助動詞「can」の文です。

 

 

叫び叫び叫び叫び叫び

 

 

 

 

確認ですが、

 

 

これ、

 

公立中学校1年生の

英語の教科書の

最初の3ページです。

(part1からpart3)

 

 

この速さといったら、

Napalm Death並みと言って

いいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・だいたい

・・・そもそも、

 

 

中1教科書

最初としては

 

やたら文が

多いと思いませんか?

 

 

 

これが

「小学校範囲

700単語」の影響です。

 

 

教科書の各ページには

 

 

ご覧のとおり、

「小学校の単語」

コーナーがある。

 

これらの単語は

小学校で勉強してきたヤツだから

なんの前触れもなく

突然本文に現れる。

 

 

教科書巻末の

単語の索引には

 

「小学校の単語」の

ページがあります。

 

 

こちらです。

 

 

 

 

・・・叫び叫び叫び叫び

 

 

これで全部ではありません、

あと2ページあります。

 

これらの単語は知っている、

 

それを前提として

中学1年生の教科書は

作られています。

 

 

 

 

・・・暴挙です。。。

 

 

 

教室事情を

一部ぶっちゃけますと、

 

実は、この1~2年、

私立中学校に通われる1年生に

多く入塾いただきました。

 

みなさま、

「英語にお困り」

というのが理由です。

 

そりゃそうでしょう、

皆さま、小学生の頃は

中学受験に向けて

4教科、もしくは算国2教科を

一生懸命頑張って勉強していらっしゃった、

なんなら、習っていた英語を

一時中断されてまでも

受験勉強を頑張った。

 

 

・・・その結果、

この指導要領改訂ですから。。。

 

 

 

 

 

さて、

長々と書きましたが、

 

 

 

ひとまず、

 

 

 

今の

中学1年生の英語は

公立・私立問わず、

ヤバイです。

 

 

なので、

 

新中学1年生については

一刻も早く、

英語の準備をされることを

強く、強く、

おススメしています。

 

今、ウチに通う

新中1生は

「be動詞」の文の定着をはかり

徹底的に書き換え練習などを

行っています。

 

また、春休み中にしっかり準備できるよう、

英語担当講師たちに、

日々、研修を施しております。

 

 

猫kama

 

 

追記:

一部、ムリヤリなバンド映像を混ぜましたこと、

お詫び申し上げます。

。。。そして、この曲、大学時代にカバーしましたwww

 

 

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