それによると、今までの支部は「各会衆は自分たちの王国会館をきれいにしなさい」というスタンスだったのが、いつの間にか「支部のもの(である王国会館)をきれいに管理しなさい」という趣旨にすり替わっているそうです。
これは、以前ある方がブログで書いていた、「王国会館はエホバに献堂されたから、エホバのものであり、組織のものである」という今のWT組織のスタンスと完全に一致します。
この記事とまるでタイミングを合わせるかのように、別のある現役JWの方からメッセージをいただきました。それは、今回の調査にかかわる支部からの手紙でした。
メッセージを下さった方からの強い要望で、全文を掲載されるのは控え、要点だけをピックアップします。
それは、
①世界中で王国の業を促進し、組織の資産をエホバにふさわしく用いるためには、それらの適切な維持管理が必要。
②そうするためには、支部事務所は王国会館の土地や建物の詳細な情報を十分に把握することが必要。
③そうすれば、組織の資産を効果的に活用し、王国会館の建設、改装工事を効果的に実施できる。
④この調査により、兄弟姉妹たちの寄付を一層有効に用いることができる。
だそうです。
これ、もう完全に「王国会館は組織の資産である」と宣言していますね。これまで、組織からお金を借りて、それを返済し、昨年の「返済が終わっていない会衆は、同額以上の寄付を送ること」の手紙の中では、そういうスタンスはなかったはずです。いつのまにか、所有権のすり替えがなされていますね。
そして、①~③をざっと見ていくと、王国会館の(資産価値を含む)状態を詳細に把握することで、この王国会館はどのくらいの値で売れるのか、という目安をも把握しようとしていることが予想できます。
特に、③の「改装工事を効果的に実施できる」というのがポイントですね。これは、改装工事に金がかかっても、将来的にそこが高い値段で売れそうなら改装工事をやるということだと考えます。逆を言えば、安値でしか売れなさそうな山の中にある王国会館は、いくら改装の必要があっても金回りの点で効果的でないからやらない、という理屈も通ってしまいます。
だいたい、支部の日本庭園も適切に管理できる庭師のベテラーがいなくなって荒れ放題なんですから、適切な維持管理といっても単なるメンテナンスだけではなく、「いくらで売れるか」がメインテーマなんだと思います。
建てるのに労務費タダ、材料費と土地代しかかかっていない、本来ならば自分たちの王国会館が、ローンと同額以上の寄付を毎月送金させられ、状態を詳細に報告させられ、売り時になったら組織の鶴の一声で売りさばかれて金は組織に取られ、会衆の成員は遠い別な王国会館に通うはめになる、という悪夢は、さらに近づいています。
私は以前の記事の返信コメントで、最悪の場合、これと似たような場合もあり得ると軽い気持ちで書いたことがありましたが、その時点ではマジでそうなるとは、本気で考えていませんでした。でも、組織は私が想像した、その最悪のケースを本当にやろうとしているのを知って、私は震え上がってしまいました。金のためなら、組織は何でもやるんですね。
最後に、④で、兄弟姉妹たちの寄付を有効に用いることができるとありますが、「崇拝のための神聖な場所」である王国会館を使って、成員の気持ちを踏みにじる不動産投資をやるようなWT組織に対しては、1円たりとも寄付する必要はないと思います。あなたの貴重なお金は、自分や家族のため、また友だちのために使いましょう。