カルチャーショック | 家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

2021年11月でトレーナー&カウンセラー歴22年。
”イヌをなおさずして、問題を解決する”が私もモットーですが、そこに至るまでの様々なわんこ先生(犬達)と飼い主さんと歩んだ気づきのメッセージを楽しんで愛犬と共利共生を築いて頂けたら幸いです。

グエンベイリー先生との出会いが、私に大きな世界をしるきっかけを与えてくださいました。

そこから、ピーターネビル博士をはじめとした動物行動学博士へ次々とご縁を結んで頂き、私は今まで知ることのなかった世界を知ることになりました。


イヌと暮らす・・イギリスでのイヌとの暮らしは私にとっては衝撃でした。

日本での人とイヌとの関わりとイギリスの人とイヌとの関わりがあまりにも違うことで、ショックを覚えた。

今までのことは何だったんだ・・すべてが違うことに感動の前に今までを全否定された感に襲われ、イヌ関する知識や教育もまだまだこれから衝撃の連続だった。

私は当時、アメリカ人の友人と出かけることも多かったので、英語には自信はありましたが、イギリス英語にまず苦戦。

同じ英語に聞こえない。


そして、文化や習慣の壁。

イヌ以前に、カルチャークラッシュの日々でした。

イギリスでの生活マナーが??で、日本人としての習慣にすっかり慣れている私は異文化を受け入れるという大切さや共生の基本を見失っていることに気づかされた。


日本に住んでいると、今の日本は特に自由主張が通りやすく異なるものを受け入れるということがほとんどないために、共生能力が低下している。

イヌを自分たちの習慣に合わせることばかりに集中し、イヌを言うことを聞かせる・・通称"お利口"というレッテルで貼って満足する日本の共生や癒しも自分たちだけのメリットを追求し、可愛がり満足する・・それがいいと思っていたが、なんて身勝手で一方通行だったんだろうと自責の日々も続きました。


イギリスのレスキューケンネル事情やレスキュードッグに携わることから始まったが、ここでも自分の日本では"いい人"と思われるふるまいは一切否定され、むしろ自己満足に酔っている最悪な自分を丸々みることになる。

異国に行くと、自分の等身大、丸裸になる。

日本だけにいると自分の小ささに気づけなくなる。


それが犬の勉強よりも、もっと大切な学びになったのです。

人とイヌは常識も習慣も違う。その相手を仲間として一緒に暮らせるために、犬への教育、犬に教育できる飼い主の受講は当たり前だった。

日本では、今でも当たり前ではない。


それがあっての保護されている犬と、それがない状態で保護されている日本の保護犬とは事情が違うことも学んだ。


これはしっかり学んで、日本の人とイヌの共生文化を築くためにトレーナーとして貢献していかないとと心から思った。

ピーターネビル博士とグエンベイリー先生をはじめ、APDTというペットドッグトレーナーの国際団体の会員となり、各国のトレーナーから学び、情報共有やサポートを受けた。


犬がのびのび暮らしている・・これが私の理想だったし、目指す人と犬の共生の現実だった。

日本の犬のように好き放題に放ってあるのではなく、人間社会のマナーを習得し、自意識で判断して自立共生している。

そして、私も安心して街を歩ける・・リードがついていないのに。


日本に帰って今もまだ一歩も進んでいないけど、でも発信は16年している。

このショックから学んだ多くを、これからまずは飼い主さんに気づいてもらわないといけない。

そして、家庭犬トレーニングという、訓練とは異なる人との共生のために必要な共育のできるトレーナーも育てないといけない。


ここから私の目指すべき、また自分の軸となる想い、哲学、道のりができました.


まだまだ仕事としてトレーナーになるなんて頭にはなかった。

とにかく、自分を含めぬるま湯につかった環境による傲慢と小さな世界に縛られていたことへのカルチャーショックから始まりました。


ここから動物愛護の先進国イギリスの人とイヌとの共生を学ぶことが始まるのです。


世界