10月に入りました。
しかし、明日も30度越えの予報。
いつまでも暑い日々が続きますが、寒暖差で体調を崩しやすいので気をつけましょう。
思いやり・・いったいこの言葉の実践はどんなことなのでしょうか?
結構、思いやりある社会って響きはいいけど、実際にどんなことが思いやりなのか?これは一言では言えないから難しい。
だから立体ととらえて、その立体のどの面を言っているのか?そこを理解できる知恵がないと今はすべて平面のようになってしまっているから、こんなことも考えないといけなくなっているのかもしれません。
私は皆さんに人とイヌが安全に、そして互いを尊重しあえる共生を築くために指導している専門家としての思いやりとは?をここに書こうと思います。
家では大人しい・・お利口さん・・でも、スクールに行くと暴れる、怯える、落ち着かない、緊張する・・色んな家では見られない行動が見られます。
家で大人しかったら、しつけは習わなくていいのか?
しつけって一体なんの為に行うものなのか?を理解しなければこのしつけさえも意味が間違っているように感じます。
飼い主の言うことを聞く・・ここで止まっている方が多いと思います。
何のために飼い主の言うことをきけるようにしないといけないのか?
私は、周囲の安全のため、周囲の方に不安、恐怖を与えないため、危害を加えないためにやはり飼い主が愛犬をコントロールできるようにしておくことは最低限のマナーと考えています。
家では・・ではなく外でそうなのか?を考える必要があります。
何も優等生でできることがいいという評価を気にすることはないと思うのです。
それよりも、出来ていない事実に目を向けて、外でも自信を持って行動がとれるようにしてあげることも思いやりではないでしょうか?
私は大きくとらえたとき、私達イヌを飼うものが考えないといけないこと。
イヌの苦手な人への配慮として、飼い主さんが愛犬をコントロール出来ていることで、安心、安全、マナーある行動をとれるようにすること。
それによって、そうした方たちに愛犬が受け入れられる。
それは、愛犬も安心して街で暮らせる、人間社会で生きていけるスキルを身につけていることに繋がる。
周囲から飼い主さんも誉められる。
思いやりって他者を思いやることは自分を思いやること、愛犬を思いやることに繋がります。
これが思いやりだと私は思います。
可愛いから好きなようにさせたいからノーリードで散歩する、コントロールができない状態で走らせる、やりたいようにやらせる・・これは愛犬家でしょうか?
結局、こうした子は問題を起こし、他人に迷惑をかけ、飼い主さんも自己満足だけで、どんどんとイヌという存在が街で受け入れられない環境を作っている。
それが公園立ち入り禁止や、様々な制限を受ける。
災害時、一緒に避難できるスキルを与えていないことで、他者に迷惑をかける。
イヌは一緒にいられなくなる、飼い主さんも悲しむ。
こうした負の連鎖が始まっているように感じます。
可愛いいのは当然で、甘やかしてあげたいのも感情としては当然誰でもあります。
しかし、可愛いは今だけで、長期を考えた時に本当に互いにとって幸せを考えるとやはりルールを教え、私達も安全に愛犬をコントロールでき、愛犬のことをイヌとして受け入れ、理解できるための勉強は必要だと思います。
ドッグオーナーズスクールに通う人が増えて、目的がずれていなければ街は思いやりにあふれる人とイヌの社会が築けると思います。
イヌがイヌの社会を作るのではなく、飼い主さんが学び、適正情報やイヌとの暮らしを身につけることで人が人間社会でイヌが共に暮らせる社会を築くのです。
学ぶのも、変わるのも私達人間がはじめないといけません。
触れ合いを間違えると、自己満足を満たす方向に進んでしまう。
触れ合いも相手の動物のことを理解した、イヌという動物の真実を受け入れてこその安全な触れ合いができます。
撫でられるのが好きというのは迷信で、そうなるように教育していくのです。
こうしたことがどんどんと面倒だ、ふるくさい・・モラルは嫌がられますが、でも自分自身が思いやられることにも繋がることなのです。
今一度、保護、殺処分に至る原因に目を向けて、情ばかりでなく事実を見つめられる実行にも注目していかないと本当の意味での思いやりではなくなります。
大きな愛で、大きく大切にできる思いでイヌとの暮らしを築いてほしいと願います。
可愛いから、面倒だから・・中途半端な気持ちで咬む、吠えるを放置しない飼い主さんが増えてほしいと願います。
周囲の迷惑や危険を放置する身勝手さがどれだけ事故の種を放置しているか?
無責任が放置されては、本当に危ないと思います。
最近は、散歩が怖いです。
イヌが怖い・・・。
もうちょっと飼い主さんも周囲から見た安全を考えて実践して頂けたらと願ってやみません。
