せっかくの写真が横向きになってしまいました・・。
ある方の投稿にかいてあった内容を見て心に響きました。
職人や専門職は10年経たないとプロと言われないのに、会社員は3年経ったらプロと思われるのは・・。
私は資格をもって専門職として始めて13年。
10年経ってみて、やはり10年が一つの節目だと思いました。
最近、「資格を持っているからプロ」と思っている方が多い。
でも、私は資格取得当初から思っていたのは、「入門手形を得ただけ」と思っていました。
しかし、最近は経験を積まずにすぐに先生になってしまう傾向には少々違和感が感じる。
別にケチをつけているのではなく、受ける方を配慮してなのです。
言葉というのは不思議で、私が聞いていてもやはり経験なしの知識豊富の方の言葉は心の届かない。
人間は耳で聞いて記憶しているのではなく、心で聞いて記憶している、共感できると思う。
この共感こそが教官ではないか?と思います。
資格をとってからが本番の始まりでした。
そこから難題と向き合い、それを乗り越える、解決するために先輩の知恵をお借りしながらプロとして育てて頂く期間が10年。
そこからやっと語れる立場になれる、プロとしてやっと一歩だと感じました。
私自身も人前でセミナーを始めたのも、講師を始めたのも10年を迎えてから。
それは聞く方のことを配慮して、とにかく様々な難題を解決へと導いた実績を積まずして、語ることは失礼だと思ったからです。
私はプロこそ謙虚さを忘れないでほしいし、プロこそ謙虚さと一歩下がる姿勢ができると思います。
自信がない時こそ、前に出よう、出そうとする。
だから技術職で経験を積んでいない方がリーダーだと、だいたい技術者を潰す。
それは負荷をどれくらいかかるのか体感して学んでいないから。
プロと呼ばれて実践する者のプレッシャーは計り知れない。
私自身も他では解決のできない問題改善を取り組ませてもらって、とにかく我武者羅になってきた。
それで結果を出すこと以外、信用となるものがないから。
でも、そんな時が一番楽しかった。
プロという意識ではなく、一人の人間として悩む相手を助けたい・・それ一心にぶつかれたから。
挫折もした、失敗もした、事故も起こした。
出来ないという敗北感と無力感で辞めたいと思った時・・それがプロになった時だった。
プロってやはり優秀ではなく、その逆のどん底に落ちた時。
底に足がついた時。
それがプロとして立てた時からだと思う。
時間はわからない。
イヌと飼い主さんの中立的立場から支える専門家である、家庭犬トレーナー。
そのプロになるには、やはり家庭犬トレーナーとしてとにかく我武者羅に助ける、救いたい、喜んでもらいたいとひたすらやって、失敗して、落ち込んで、何もできないとどん底に落ちれた人こそが初めてプロ家庭犬トレーナーになれるだと思う。
だから、何でもインスタントに、すぐにプロ、紙切れの文字読んだらプロというのは違うと思う。
プロがいいとは想わない。
でも、どん底まで知ってこその初めてのプロではないか?
私が愚者として、経験からそう言える。
賢者ではないから、愚者として、プロを今一度見直したい。
プロになれたとき・・自分はもう出来ない。
何かプロって虚しいけど、こんどはそれを伝承するのが役割だと思う。
時代に変わらず・・橋渡しできる、また誰でもできない難題とこれからも向き合っていきたいと思います。
イヌとの暮らしでもう何をしてもダメな方、どこに依頼しても解決できなかったかた、私の門をたたいてほしい。
それで望みが1%でもあるのなら、一緒に歩んで解決していきたいと思います。
ダメを出来るに変えていく・・それが私のこれからの挑戦です。
