こうした庭を見ると、心落ち着く。
緑に安らぎを感じるのは何故だろう?
ここまで、本当に多くのものを失いながら歩んできました。
大切な人、大切な人との別れ、多くの命も失い見届け、そして地面にはいつくばり泥まみれになりながらも、ここまできた。
涙も枯れ果てるまで泣き続けた日々。
悔しくて悔しくて、涙流し歩んだ日々。
そうした中で、私は「失う」ということを多く学ばせてもらいました。
それと同じだけ、「得る」という大切さをこの身をもって痛みと交換で得てきました。
生きようと闘えば闘うほど、苦しいのに人間は生きようとその苦しみにたちむかう。
そして、やっとのところで見えたこの景色。
また新たな失うを学ぶ時が来ているようです。
でも、それと引き換えにまた同じだけ得るチャンスを得ています。
我武者羅にその悲しみを忘れようと猛進猛突で歩んできた日々。
そろそろ、ブレーキをかける時がきたのかなぁ・・。
でも、よく考えたら子どもの時から必死に歩んできたなぁ。
家の仕事を手伝い、自分のやりたいことを二の次に役に立ちたいと頑張った。
そろそろ、ちょっとゆっくりしたい。
まだ早いのかもしれないけど、体が悲鳴をあげている以上今度はそうするしか仕方ない。
諦めることも、前に進むために必要なこともある。
逃げるのではない。
前に進むために諦めることは、それは前進することになる。
自分の見えない闇とそろそろ真剣に向き合い、しっかりと見つめていこうかなぁ。
きっと今まで紛らわしてきた心の傷の痛みが、体の痛みになって気付けと発しているのだと思う。
今日は車椅子で周囲を眺めながら、動かない痛みを発する半身と語り合った 。
こんな経験をさせてもらえることに感謝したいと思う。
そして、失ったものたちの痛みを感じながら、この痛みを育てて活かそうと思う。
もういいだろう・・そろそろ目をそむけず、ゆっくり向き合いたい。
ここまで長かった・・。
でも、これからが本当の長い次の門出となるだろう。
ゆっくり時間を楽しもうと思います。
