この景色は私が眺めてきた8カ月間の駒ケ岳です。
今日は、「身体言語と非身体言語」についてお話します。
私達日本人はあまり他人との接触をする習慣がなく、また気軽には触れ合いができない。
その中で非身体言語となってきて、言語によるコミュニケーションが発達してきた。
欧米文化ではその逆で、身体言語によるコミュニケーションが発達している。
こうした同じ人間でも、まったく反対の習慣とコミュニケーションであることがわかる。
犬はどうだろう?
犬も言語ではなく身体言語によるコミュニケーションやケミカルコミュニケーション(匂いによる意思確認)でコミュニケーションをはかる。
日本人と欧米人では、こうした違いがある中で、同じように接しても上手くいかないのは当然だと思う。
私達日本人にとって苦手となっている身体言語によるコミュニケーション。
年々それが強くなっているように感じる。
日本人はその分感性豊かで、自然の中に神を感じる身体言語というか、感性言語が豊かだと思う。
しかし、最近はイヌの表情や動作からイヌの気持ちが読みとることが昔に比べてできなくなっているように感じる。
また言語に頼って、言語で伝えようとする、言語で理解しようとするところにお互いの意思疎通がうまくいかない原因があり、そのフラストレーションや不安から過度の接触が原因となって相互関係が悪くなっているパターンが多くなってきているように感じる。
とにかく犬や動物との触れ合いを好む日本人。
それは人間同士でできない触れ合いを動物に求めて穴埋めをしようとしているように感じる。
子どもの頃は、欧米も日本も触れ合いに関しては差はないが、大人になると大きな差となる。
皆、触れ合い不足による不安があるのでは?とイヌを通じて感じてくる。
しかし、人間のその不安や都合など犬には関係なく、ただ過度の接触はストレスでしかない。
動物は一時的なストレスには対応できるが、長期的(生活)のストレスには弱い。
それで、ノイローゼになっている犬が多く、突然の噛みつきや人に怯える、対応力が低下してくるなどの現象を引き起こしている。
他者への過度な怯えや攻撃は、家庭での過度な期待や接触による犬のストレスサインとして表れる。
他者ではなく、一番身近な人間(飼い主)から、人間への拒否感が高まり、それが怯えや防衛攻撃として表れてくる。
日本犬に特にこの傾向が強く、トイプードル、パピオン、チワワなども、こうした反応が強くなっている。
私達も理解してあげられないことが心配の種となる。
わかれば安心だが、わからないから不安になり、心配になり、かわいそうになる。
本当のかわいそうは理解できなくなってしまう。
やはりそんな時は、私達犬の行動心理に詳しい専門家の話を聞きながら理解していくことで、飼い主さんの心配がなくなってくる。
それで犬の負担も減る。
日本はまずは言葉に頼り過ぎているからこそ、あえて言葉による飼い主さんへの状況を伝えることが急務だと思います。
わからないフラストレーションや不安が、体罰に走る、甘やかし、相手が反抗すると体罰をするという極端な行動に出てしまう。
そんな皆さんの為にも、まずは言語コミュニケーションがとれる同士で、確認しあいたいと思います。
そのために「いぬカフェ」はイヌの心と行動が発するメッセージを言語化して、伝えていき皆さんが学べる、理解できるきっかけ作りをしたいと思います。
是非多くの方に気軽に参加してもらい、コーヒーやお菓子を頂きながら学べるカフェがいいですね。
2月17日(日)10:00~12:00まで関市山田のNPO法人くれいどるさんのカフェで「いぬカフェ第二弾」を開催します。
是非、お時間ある方は参加してください。犬だけでなく私達の関係作り(夫婦、親子、恋人、人間関係)にも役立つとても幅広いことが学べますよ。
申し込みは、シャンプーハウスドギーさんの店長まで。
コーヒー&お菓子、テキスト付きで1,500円というリーズナブルないぬカフェに是非、ご参加ください。
もし自分がイヌだったら?動物と人間と共通している部分に視点をおいて、イヌの視点で人間社会を理解し、イヌを理解する。こうして他者を知る、理解するという本来の愛の行動ができるようになる。
一緒に楽しい妄想会にしませんか?
