ハクビシンの袋小路はL字型をしてる | IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

ハチ・有害獣駆除担当のヴェスパ1号、アライグマ駆除担当の変人プロチョーネ1号、太ったネズミ駆除担当ムスムスクルスムスクルス初代 そして、ハクビシンのツヨシとヨワシの日常の奮闘ブログです♪
最近はツイッター中心
ツイッター https://twitter.com/cZkS6rKHLmEb5Be

 おひさしぶりです。近頃

  • 日頃野生動物という視覚的効果の大きな対象と関わる機会が多い業務とツイッターの相性のよさ、更新の気軽さに気づいてそちら中心に移行する気になる

という動きを10年遅れてやってるプロチョーネです。いや、何となくSNS(正確にはツイッターは違うらしいですが)は避けていたんですが、会社挟んで、変に熱中しなければ別に問題もないんじゃないかとやっと気づいたんですよ。運がよければ物好きな人が注意を向けてくれるかもしれないですし、アライグマという生物はこうしてる間にも日本中で増加し続けてるわけですから、その問題が全国全世代の衆目にも問題視される来たるべき日に備えて、その時に「だから前々から言ってたろ!」とドヤ顔できる証拠づくりにもなりますからね真顔

 

 ただ、ブログにもそれなりのよさがありまして、たとえば今週あったような大きな出来事を記録するのには使えるわけなので、今後は併用していこうと思います。

 というわけで今週の大きな出来事へ。

 

1 連絡~立ち往生

 水曜日、「ハクビシンを天井裏に閉じ込めたので捕まえてほしい」という連絡が来ました。先週に以前から天井裏にハクビシンが侵入してるので罠を新たに設置した家の方からの連絡でした。

 行ってみると、侵入されていた家屋の方ではなくガレージの外側に突き出た部分の天井裏に閉じ込めたそうです。このように物音に気付いた家の人が隅に追い込んで、天井裏を壊して板で中を塞いでようでした。依頼者の方は建築業者なのでこの手の動きが素早く、今回はそこに大いに助けられることになります。

 分かりにくくて申し訳ないですが、塞いだ先はこのようにL字型のスペースになっており、Lの縦棒の奥は行き止まりになっており、この中にハクビシンが閉じ込められているようでした。

 覗いてみましたがかなり奥に入り込んでいるみたいで見えず、例のアニマルコントロールポールも狭すぎて入らないのでひとまず役所から動物捕獲用の大きな網を急いで取ってくることにしました(その間またバリケードは封鎖)。

 

2 網での捕獲~追い出し

 このまま閉じこもられてはどうしようもないので魚を捕まえる時みたいに天井を叩いて追い出してもらったところを捕まえようということになりました。まあ、いざ網にハクビシンが入ったところでそこからどうするのかは不安でしたが・・・(^_^;)

 で、依頼者のお父様と娘さん二人が角材や棒で天井をたたきまくってくれたのですが、どうにか一匹が入口から顔を出すものの入口の網を冷静に嗅いで引っ込むを繰り返すばかり。しかも中では時折囀りみたいな、明らかにハクビシン単体では出さないような声がするのでどうやら中にいるのは一頭ではないらしい事が分かってきます。

 ※懸命に依頼者親子が天井を叩く横で網を持ち上げ続けるプロチョーネ。これもこれで腕がきつくはありますけど。

 

 

3 天井破壊

 いくら天井を叩いても事態が進展しないのでと、これだけ脅かしたんだから逃げても戻っては来ないだろうと、最悪逃げられても構わないと、残りの天井も壊すことになりました。さらに、壊して落ちたハクビシンを捕えるためにと天井の下にネットを張り始める依頼者親子。

 ※L字の横棒部分の下にネットを張る。まあ、僕の方は当初「意味あるのか・・・・?」と思っていましたが、これに助けられることになります。 

 

 しかし、ハクビシン達は破壊したところから逃げていき、L字の縦棒部分に閉じこもります。例によって動かないのでお父様が縦棒部分を破壊し始めます。

 ※テキパキとネットを張った後に「もういいや」とL字の縦棒を破壊する依頼者様。

 

 さあ、これで中身が露わになってしまいますし、破壊した穴から逃げられてしまうぞとそばで網を構えるプロチョーネ。

 ついにハクビシン達と対面。当初はすぐに逃げるかと思ったのですが、これが降りてこずに相変わらずL字の中を逃げ回るだけなのが意外でした。

 で、結局全員なぜか逃げ口のある縦棒ではなくネットが張られ、バリケードで塞がれたL字の横棒部分に籠城する形で落ち着きました。

※横棒部分に逃げていくハクビシン達。どうやら彼らも基本的に高い所にいたがり、周りを囲まれていたら低い上明るい場所に出たいとは思わないようです。この習性によってこれまた助かりました。

 

4 捕獲開始

 ハクビシン達の想像以上に消極的な動きと、天井裏が開けた状態によって、ついに状況はプロチョーネに対して好転します。

 これでポールが突っ込めます!!(1頭目捕獲)

 

 閉じこもるハクビシンをポールで捕まえて引きずり出しましたが、これがすごい手応えでした。こちらが全力で引っ張ってもたかが体重4kg程度だというのに頑としてしがみつくハクビシンの力がすごいこと。魚釣りなら船で大物釣りでもしないとないような引きでした。

 

  ※「3頭目」とありますが、多分2頭目

 

 捕まえられるようになったのはいいんですが、問題はハクビシンの数です。最初は1頭、物音から2頭の親子程度と思っていたのですが・・・L字の中には5頭ものハクビシンがいました…。しかも全部でかいんです。手持ちの罠は2台しかないのでどうすりゃいいのかと思っていると、いつの間にか家の人が呼んでいた役所の担当部署の職員さんたちが罠を持って応援に駆け付けて下さいました。

 

 ※「2頭目」とありますが、3頭目です。縦棒部分に逃げ込んだところを掴みましたが腰のあたりで抜けそうだったので職員の方が頭の方を掴もうとしたものの噛みつかれてしまうので結局このまま引きずり出しました。さすがのポールです。しっかりロックされてました。

4頭目。職員さんが追加の罠を1台しかもっていなかったのでさらに応援を呼んでいる間、ポールと網で抑えてました。この間も全力で抑えていたのですが、体を何度もくねらせる力を発揮していました。ハクビシンですらこれならアライグマならどうなるのかと恐ろしくもあります。

※ついに5頭目。この間下に張ったネットに落ちて暴れることも多かったので、依頼者親子がネットを張って下さっていなければ普通に落下したハクビシンには逃げられていた恐れがあります。周囲を職員さんたちが囲んで威嚇して下さったのも助かりました。

 

 

……とにかくね、疲れましたよイラッ。頭数にしろ、対処にしろ当初の予想から状況がどんどん変化していきましたが、こんな狭いスペースに5頭の成獣のハクビシンがいたというとんでもない結果に対して全て捕獲という対処ができたのは運と周囲の方々の協力のおかげです。その上この素晴らしいポールをいつ来るかわからないこうした事態に備えて用意しておいたのが報われました。

↓夏に買っておいたんですが、これから何気に直接捕獲の場面が増えて来てます。

 

 

 以前建物に閉じ込められた小さなハクビシンを捕まえた時には「次は成獣だ」と思ってましたが、まさか一気に5頭同時に出くわすことになるとはね・・・アセアセまあそれでも備えがあれば対応できる事が分かってよかったです。

↓しょせんチビ相手でしたがかなり緊張してました。

 

 さてさて、会社に帰ってハクビシン達の関係性はどうなのかと確かめてみたのですが、これまた予想を超える結果になりました。その結果についてはまた次回。筋肉痛がまだ引きません笑い泣き