貴船の中宮と和泉式部 | みどりの木のブログ

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 今回は下の地図にある中宮の紹介です。

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貴船神社本社から数百m歩くと中宮です。
川沿いは有名な貴船の川床が並んでいます。


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写真右下の石段を登ると中宮があります。

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貴船神社の中宮

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中宮にある大きな御神木の桂の木(周辺で一番大きい)

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中宮にある和泉式部の歌の石碑

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           和泉式部歌碑の説明版

平安時代の女流歌人の和泉式部は、夫との仲がうまくいかず
悩みながらここに来ると、貴船川に多くの蛍が飛んでいた、
そこでこの歌を詠みます。

「もの思へは 沢の蛍も わが身より あくがれいずる 魂かとぞみる」

悩みながら蛍を見ると、そのはかない光は自分の魂が、
体を抜け出て飛んでいるようだ。という意味だそうです。
すると、中宮の社殿の中から御返しの歌が聞こえてきた。
いま流行の倍返しとかではないですよ。その歌は男の声で

「奥山に たぎりて落つる 滝つ瀬の 玉ちるばかり ものな思いそ」

意味は奥山の滝で飛び散り消えていく(死ぬ)水玉の
ように、死ぬほど思い悩んではいけないよ。
と言う意味です。蛍の光が飛び散る水玉にたとえられ、
すぐに消えてしまう(死ぬ)ので、過度に深く悩んで
はいけないとの御反し歌が、自身の心の底から浮かん
だのだと思います。その後は深く思い悩まないように
したので、夫婦仲もうまくいったとか。
この貴船神社は古来恋を祈る社でありました。

次回は奥宮の紹介です。