中森明菜 ミ・アモーレ 〔Meu amor é・・・〕 | 遠ざかる昭和を懐かしむ

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青春時代を過ごした“昭和”という時代。
そこにはキラキラ輝くアイドル達がいた。
こんな時代だからちょっと立ち止まって振り返ってみよう。


1985年3月8日に発売された中森明菜さんの11枚目のシングル
「ミ・アモーレ 〔Meu amor é・・・〕」。↓



※このCD(8㎝)は1988年6月25日に発売された再発盤です。




作詞が康珍化さん、作・編曲が松岡直也さん。
前作の「飾りじゃないのよ涙は」とは全く違う雰囲気の、
リオのカーニバルをモチーフとした異国情緒あふれる楽曲。

この頃の明菜さんはウェット感のある伸びやかなボーカルで、
何とも言えない耳心地のよさがありました。
さらに、明菜さんの声質とこの曲の相性がまた抜群ですね。
今でも定期的に聴きたくなるのは、そのせいでしょうか。
中毒性のようなものを感じます。


1984年までは、どうしてもツッパリイメージの強かった明菜さんですが、
このラテン系「ミ・アモーレ」の詞のイメージが不思議と違和感なくてしっくり。
イメージチェンジのターニングポイントがまさにこの曲だったような気がします。
宣言こそしませんでしたが、ここで“脱・アイドル”したのではなでしょうか。

(そう思うのは私だけ?)


テレビで歌う姿はデビュー4年目を目前にして、すでに風格さえ漂ってました。

そして、
B面の「ロンリー・ジャーニー」、この曲も好きだなあ。
イントロから好き。
歌詞とメロディーはもちろんですが、清水信之さんの疾走感あるアレンジがイイ。
A面の「ミ・アモーレ」と同じく明菜さんの伸びやかな声に魅了されるお気に入りの一曲です。



1985年の年末は、この「ミ・アモーレ」で数々の音楽賞を受賞。
大晦日にはレコード大賞に輝き、名実共に歌謡界のトップスターに。
本作は63万枚を売り上げ、年間オリコンチャートでは2位にランキングされました。
ちなみに、85年は「飾りじゃないのよ涙は」が6位、「SAND BEIGE」が7位で3曲がTOP10入り。
凄いです。