僕を優しく包むカーディガン。 -6ページ目

力ずくで行こうとしたんだよ。




「こんばんはー。」
だから、いらっしゃいませといえ。

「ダークモカチップフラペチーノグランデホイップなし。で。」

いや、コーヒー多めのやつとかじゃなくていいから。

そして、甘い食いもんはいらんから。

てかお前ちゃんと接客しろよ。
態度なんとかしろ。
なんか夜だからって
もうすぐ店閉めるからって
気を抜くんじゃない。

はっきりいってお前ブスだぞ。

………。


俺そのうち捻くれて捻くれて
誰にも好かれず死んでいきます。


誰かの優しさに泣きそうなぼく。
この車内で口ずさむ歌も思い付きません。

山王山公園。
上田市の小高い丘の上。
ベンチに座っていると
ぼくと同じような目をした女子高生が
少し離れた所に座るのです。

ぼーっと向こうを見てましたが
寒くなったのかどこかえ行ってしまいました。

「大丈夫ですか?これどうぞ。」

??(・ε・`)??

「どうぞ。」

温かいコーヒーを差し出してきたのです。

なんという…
なんということでしょう!

「毒なんか入ってませんよ。」

にこっ。

えええ?え?えええええ?
いや、もうこの際、
毒はいっててもいいです。はい。

月明かりに照らされた女の子は
素朴と可愛いの狭間にいた。

日本も捨てたもんじゃないですね。笑


その女の子は男にふられたらしいです。
僕も初めて会ったその子に色々と長々と
自分の事を話してしまったのです。

ぼくは秘密主義。

なんでもかんでも
だれにも話したくはなかった。

でもなんか
話せて嬉しかった。
聞いてくれる人がいる事が
嬉しかった。


さてこのあとは…
無駄に展開を想像してみるが
僕から出る言葉は

「じゃあ帰ろうか。」


「…はい。」


………


「こんばんはー。」

だから

いらっしゃいませといえ。

ブス。



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