僕を優しく包むカーディガン。 -8ページ目

愛想笑いが上手でしょ?



何日か雨が続いた。東京行きを決めてからの僕といえば何だか毎日がウキウキだった。


夜中の12時に出発して高速に乗った。

雨は晴れたが道路はまだ濡れている。

ぎゅうぎゅうに詰め込まれた荷物がアクセルを重くさせた。


「5300円です。」

小諸~八王子まで高速に乗った。

ETCとかいうハイカラな機械はついていない。


4時45分。

八王子ICから高尾にある友達のアパートまで向かう。


汚いと聞いていたが本当に汚くて嫌だった。

というか想像以上に汚かった。

車の中で寝ようかと思ったが布団を出してくれたので

しょうがなくそこで寝ることにした。


なんだかカビ臭くて眠れない。

友達のいびきもうるさいな。

てか寝ながら爆笑してる…。


それでも目を閉じて洋楽を聴いていたら

2時間くらい眠ることができた。


目が覚めても部屋の明るさは変わらなかった。

少し厚いカーテンが光を遮っていた。


住むなら吉祥寺がいいな。

今日は少し電車に揺られて部屋を探しに行こう。

部屋を借りて数カ月仕事がなくても大丈夫な貯蓄があった。

いい部屋があったらすぐに決めてすぐに引っ越してしまおう。


友達のいびきがあまりにもうるさいので少し外を散歩した。


仕事見つかるかなー。

いい部屋あるかなー。

ライブしたいなー。

恋したいなー。

路上ライブしよー。

恋したいなー。←


色んなことを考えた。

自転車で通学する女子高生のスカートや

犬を連れて歩くおばさんの髪の毛の色をみて

なんか今までのこともこれからのことも

どうでもよくなった。


一生あの子の自転車のサドルでもいいと思った。


友達の家に戻ってマンガを読んでると

友達が起きたので「おはよう」というが

瞬間で二度寝をする友達に腹が立った。



13時30分。

「RRRRRRRRRR…。」

電話は祖母が入所している老人ホームからだった。


「今日か明日、こっちこれるかな?」


んー、いけないですねえ。


「だめ、来てください(笑)」


…わかりましたと言ってしまう自分。


ついさっき夢と希望を抱え飛び出してきた地元に逆戻り。

なんだこのやるせない気持ちは!!


途中でスタバことスターバックスコーヒーに寄った。


「こんにちはー」

いらっしゃいませといえ。


「ダークモカチップフラペチーノのグランデ。」


期間限定のそんな甘い食いもんはいらん!


「あ、ホイップなしで。すいません。」


なんで俺、謝ったんだろう。

ただ店員のお前のその笑顔、なんかむかつく。


長野に着いたのは夜だった。

とりあえずインターネットカフェに泊まるか。


…。


翌日、

老人ホームに行ったが

どーーーーーーーーでもいいことだった。



あああ高速代かえせコラ。




「こんにちはー」

だからいらっしゃいませといえってんだい!!!!


「ダークモカチップフラペチーノ、グランデホイップなし。で。」

だーーーから甘い食いもんはいらん!!!!

どこでも同じこと聞きやがって。


二日連続でスタバ。

長野の店員の笑顔はむかつかなかった。


だって、可愛い女の子だったから!!

よし、付き合ってください。

あ、そこの席で一人でホワイトモカ(予想)飲んでるあなたも付き合おうか。



あああああああああああああああああああ

ぶわあああ!あああうえうぇあああわああっうああああああああああ



いつ東京行こうかな。