僕を優しく包むカーディガン。 -4ページ目

いつも、まぁいっか。



どこかから音が聞こえる。




ぽちゃーん。




水滴が落ちる音が。


綺麗な音だなと思ってずっと聞いている。




朝から鳴り続ける間違え電話。


サイレントにしているがなんだか鬱陶しい。




「えー。4月分の給料がまだ残っています。取りに来てください。」




おじさんの声が留守番電話に録音されていた。


今時給料手渡しか。あ、偽って振り込んでもらおうかな。




鬱陶しいなら電話に出て 間違えてますよ って


一言言えばいいのに。俺ってなんなんでしょう。




空気の入れ替えに窓を開けた。


なんだか外の雑踏が五月蝿くてすぐに閉めた。




本気でバンドがやりたくて、少し前に


高校の時に一緒にやっていた一輝にメールした。




俺「ねえ、一輝ってさ


  学校とかサークルとか飲み会とかバイトとか飲み会とか飲み会で


  忙しい?」




一「ほいほいほい!まあ


  学校とかサークルとか飲み会とかバイトとか


  飲み会とか飲み会とか飲み会とか飲み会とかあるけど


  基本暇だよ(笑)」




俺「そっか。じゃあ単刀直入に聞くけど


  バンドやらない?プロ志向で。」




一「ゆうちゃんタイミングいいな。


  この間 けいおん! 見終わったところだぜ!」




俺「お前のこと何でも知ってるからb


  じゃあドラム決定ね。」




本当にやる気なのかはわからない。


でもドラムはお前が一番しっくりくるかな。




とか勝手に思ってる。




俺がバンドに誘ったことで本当は教員になるはずで


苦労もせずにただただ幸せになるだけだった


一輝の人生が目茶苦茶になって、両親からも




「佑太のせいでカズは一生ちんたらぷーな生活だ。」




とか言われるかもしれない。


おーコワ。こんなこととか考えてると何もできないな。






あ、もう梅雨入りしたんだっけ?


雨が続いてます。働かなきゃ。




噂や陰口を気にしてたら先に進めないし


一生殻に閉じこもったままなんでしょうね。




それでもいいよ、僕は。




地震だ津波だ台風だ、原発だほうれん草だ斎藤和義だ、甘くないペプシだ、なんて


正直俺にとってどうでもいいのかもしれない。


これから先どうにかなるんでしょ?


今出来ることもしてない俺が言うのもなんですがね。




「お前みたいな奴がいるから日本が変わらないんだよ。」




そんなこと言われたって今の日本にあまり興味がありません。




AKBとかジャニーズとかそんなモノがいいのなら


一生そうしていればいいのでしょう。




ポップだかロックだか、


わからないならひとまとめでいいのでしょう。




綿毛の様に僕も皆に流されれば


少しは日本の一部になれるのでしょうか。




一昨日買った88円のミルクティーを飲んでいたら


なんだか吐きそうになりました。




というか風邪ひきました。


だるいです。鼻声です。のどイガイガです。




今夜も雨が降って僕を溶かしてくれたらいいのに。


それはもうドロドロに溶かしてくれたらいいのに。




それか雲に乗ってどこか遠い国の街に行きたい。




コードを押さえて弦を弾く。


毎日楽しい歌を歌いましょう。






もうすぐ21歳です。