僕を優しく包むカーディガン。 -12ページ目

夢を見ていた気がする。



目が覚めた。

空が青い。

どこかで何かを叩くような
パンパンパンという音が聞こえてくる。

なんだか風が強い気がする。

朝食に何か食べようと思って
台所に行って何か探したが
食パンしか見当たらなかったので
袋から出してトーストに入れた。

コーヒーメーカーでコーヒーを落とす。

椅子に座ってパンに食らいつくが、
喉を通らないのでコーヒーで流し込んだ。

パンパン、パンパンパン。

天気がいいので掛け布団やら毛布やら
干すことにしてベランダに出た。

風は少し冷たくて
腕を組んで小さくなってみた。

青い空はなんだか僕のやる気を奪っていって
何もかもどうでもいいやと思ってしまう。

しかし
青い空は雲のようになればいいと教えてくれる。


ゆっくりでもいい。

流されてもいい。

重なってもいい。

そして静かに消えていっても
必ず誰かが見ているよ。


パンパン、と何かを叩く音は
隣のうちが布団を叩く音だった。