2024年6月1日

 

      

 

え、おにぎり法が国会で成立したの?と、思われるヒトが大半でしょう。

私もそのような法案が成立したとは知りませんでした。裏金問題に絡む政治資金規正法改正案も成立していないというのに、おにぎり法は強行採決したのでしょうか。

 

これがその「おにぎり法成立」の記事です。

 

      

 

正しく云うと国会ではなく、月2回のペースで新聞に連載している東海林さだおさんのエッセイで成立していました。

 

最近、ふとしたきっかけで「毎日のレシピ・料理・献立・お弁当つくり」ジャンルの

投稿を頻繁に拝見することになって、これがまたどれも実に美味しそうで、涎が垂れそうになる魅惑的な写真と、興味深い文章を読んで日々感動していたのです。

 

そこへちょうど「おにぎりはどうあるべきか!」「おにぎり法成立」の連載エッセイを読んだというワケです。飛んで火に入る夏の虫とはこのことです。

少し意味合いが違うかな?

 

東海林さだおさんの明瞭識見と慧眼洞察および軽妙洒脱な文章には到底及ばずながらこれもいい機会だと思い、私もおにぎりについて考えてみました。

 

おにぎりと聞いて、まず思い浮かぶのはイラストに描かれている、おにぎり研究の

第一人者らしき人物が手に掲げているような三角おにぎりだと断言しても、非難弾劾誹謗中傷される方は少ないでしょう。

三角おにぎりにおける海苔の巻き方はいろいろあるでしょうが、冒頭にアップした

モノもその一例です。

 

「いやそれは違う、おにぎりと云えばこれだ!」と、次の写真のような俵型おにぎりを指差すヒトがいるかもしれません。

 

      

 

「いやいや、おにぎりというのは全体を海苔で包んだ爆弾型こそが、そもそもの元祖始まりだ!」と口角泡を飛ばしながら力説するヒトがいるかもしれません。

 

      

 

幼児から少年少女、青年、壮年、熟年、後期高齢者に至るまで、おにぎりについての

好みを尋ねれば、各人各様の回答意見趣味嗜好があるかもしれません。

 

形状や具材あるいは、海苔で包むか塩のみか、はたまた胡麻を付着させるのか、胡麻なら白か黒かなど、どれが正しいというものではないと思いますが、目の前に並べて

どれを選ぶかと問われれば、個人的には三角おにぎり(海苔付)を選択します。

 

なぜかというと、おにぎりと云えばコンビニで売っているモノという普遍性と認識があり、ちょっと前までは、コンビニには三角おにぎりしか置いてなかったような気がするのです。爆弾型もあったかもしれませんが、あまり人気はないようでした。

 

三角おにぎりがコンビニで発売された時に画期的だったのは、ご飯と海苔がフィルムで隔離断絶されていて、取扱い方法が印刷してある説明の番号に従って包装フィルムを剥がしていったら、あーら不思議、おにぎりに直接触れず指がベタベタすることもなく、海苔がパリパリに巻かれた状態で食べられるというトコロでしょう。

 

      

 

発売当初は値段も100円前後で、具によっては150円くらいのモノもありました。

しかし、最近のコンビニにおけるおにぎり事情は少し変わってきているようですね。

 

これが、中の具が鮭というコンビニおにぎりのバリエーションです。

 

      

 

鮭だけでこれほどの種類があり、普通の三角おにぎりとは差別化されているというか高級感と食感と美味しさの違いを前面的に推し出してきています。この中で一番高いモノだと270円というのがありました。

 

また漏れ承りまするトコロでは、最近「おにぎり専門店」というのが各地に出現して人気ラーメン店で見かける行列のように、店外で並んで待たないと食べられない所もあるようなのです。

 

どこかの TV番組で観たんですが、入店してからカウンターに座って注文すると、その店独自の「ふわふわ技法」という、まるで高級寿司職人かのような握り方で作成して米の銘柄や具材にもかなり拘りがあり、いろいろな組み合わせも出来たりして、値段も一個350~400円くらいが売れ筋だそうで、高級具材になると650円てなものがありました。

 

      

 

うーむ、おにぎり一個が650円ですか。少し前までは考えられないような価格設定ですねぇ。回転寿司の一皿税込110円を完全に凌駕しています。

だいたい毎日1000個以上売れるそうで、平均一個500円とすると一日の売上が50万円です。ご、ご、ごじゅう、まんえ~ん!

年中無休だそうなので月額にすると1500万円、しぇ、しぇんごひゃく、まんえ~ん!年間だと1億8000万円、い、い、い、いちお~く・・・も、いいですか?

この商売、やめられまへんなぁ。

 

見た目はおにぎりのようですが、具材が上部に載っていて、果たしてこれはおにぎりと簡単に呼称していい食べ物なのかと思ってしまいます。

「海苔巻きふわふわ食感具材上部載せ握りご飯」とでも呼ぶべきでしょうか。

 

並んで待つのはイヤなので、空いている時を見計らって清水の舞台から飛び降りる

覚悟で、一個650円のおにぎりを食べてみたいような気もしますが、どんな食感と味なんでしょうか。じぇんじぇん想像できましぇ~ん。