2024年3月24日
まるで天気予報ようなタイトルですが、何となくそういうイメージだったんですね、
盆栽についての認識は。
ところが、あれは忘れもしない去年の、えーっといつだったか、忘れました、というこれまでの投稿で何度使ったか分からないほど、お馴染み定番のツカミから懲りずにまた始めてしまいます。
冒頭の画像は「真柏」なんです。と言っても、興味のないヒトには「何ですかいなぁそりゃ?」と思われることは、至極当然合点承知の助です。
真柏とはヒノキ科ビャクシン属の常緑針葉木ですが、盆栽の世界では高山に自生する
ミヤマビャクシンのことを指します。エッヘン!(などと、エラソウに言うようなことでもありませんが)
最初に書いたように盆栽というのは、定年退職後にお年寄りが「まー暇つぶしに庭でひとつボチボチと育ててみっかなぁ」というイメージだったんですが、今回と同じく昨年に開催された展示会に偶々足を運んだトコロ、その芸術性というか見事さに開眼瞠目し、いたく感銘を受けたという経緯があります。
まー、どうのこうの、というフレーズが出てくれば、高師直を挟まないワケにはいきませんが、言うよりも百聞は一見に如かずなので、まずご覧ください。
これが展示会場横のスペースで販売されていた真柏の苗状態のモノです。
「どうですか、お客さん、値段は勉強しときまっせ!」とは言われませんでしたが、思わず「買って育てちゃおうかなぁ」というような外観です。
それなりのお値段なんですが、これを丹精込めて外観を整えながら育成すると確実に10倍の値が付くんだそうです。
老後の資産形成に、アナタも如何ですか。
一般的には盆栽と云えばいわゆるひとつの「松」がオーソドックスなので、まずは
それから紹介していきましょう。一口に松と言ってもいろいろ種類があるのです。
「この外観形状、枝ぶりが見事!」と思ったヒトは、それなりに盆栽についての蘊蓄を含羞していると云っても過言ではないと、私が勝手に判断いたし申し候。
(と、なぜか、古典的語り口になってしまうのを止められません)
いかにもタコにも、これぞ盆栽の代表という感じですね。松が来れば次は梅です。
いや、松竹梅というように松の次は「竹」じゃないの?と仰るヒトもいるでしょうがここは誰が何と言っても「梅」なんです。竹のことは、一先ず忘れて下さい。
盆栽の梅はすでに落花して新芽が芽吹き始めているようでした。花が咲いていると、より綺麗だとは思いますが、この枝ぶりを盆栽として纏め上げているだけでも見事と
言う他ありません。
常緑樹なんでしょうか、葉っぱが緑々しいモノもたくさんありました。
「カズラ」は、祖谷のかずら橋でお馴染みの葛なんでしょうか、よう知らんけど。
次の椿も盆栽らしく、流れるような形状に育成していてその流線形が見事ですねぇ。
これを「見事」と感じるようになれば、アナタは「盆栽の壺」に嵌ったと云っても
過言ではないでしょう。
今回は「過言ではない」フレーズを多用しているように思いますが、私が独断で勝手に言っているだけなので、もし過言だったらスミマセン。
次のグミは漢字で書くと「茱萸」です。「GUMI」と打ち込んだら、勝手に変換候補として漢字が出て来ました。改めて盆栽として見ると、これはこれで趣がありますね。
秋に紅葉することでお馴染みの樹々も、落葉して今の時期の盆栽はこんな感じです。
この枝だけの形状に「侘び、寂び」を感じるようであれば、アナタも一端(いっぱし)の盆栽愛好家であることには間違いありません。私が勝手に判断いたし申し候。
カエデは、生育用の原木が販売されていました。前述した真柏のおよそ半値ですが、それでも結構いい値段なんですね。これも育成すれば約10倍の値が付くと、係のおじさんが言っていました。
盆栽は海外でも「BONSAI」で通じるそうで、日本が誇る独自の植物文化です。
今や、世界中に盆栽愛好家の方々がいるらしくて、高値で取引されているそうです。
聞くところでは、今回の展示作品の中にはあっと驚く一鉢〇〇〇万円の値が付くモノもあるというからオドロキです。
さて、今回紹介したモノのどれがその高嶺の花ならぬ、盆栽であるか分かりますか?
私は、やっぱり、さっぱり、全く分かりませんでした。まだまだ修行が足りません。
「盆栽ジャンル」に投稿されている目の肥えたアナタなら分かることでしょう。
真に「It’s japanese wonderful artistic plants work」ですね。