2024年2月25日
天神様で知られる菅原道真の有名な和歌「東風吹かば匂ひ起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」の時季になりました。
もしかすると、ブギウギ主人公の口調で「うち、読み方がよう分からへんわー」と、言われるヒトがいるかもしれないので、蛇足ながら説明しておきますと「東風」は「ひがしかぜ」や「とうふう」ではなくて「こち」と読みます。
「主」も「しゅ」とか「おも」ではなく、この和歌では「あるじ」と読みます。
参考までに「南風」は「みなみかぜ」や「なんぷう」ではなく、古文や和歌の世界では「はえ」と言います。夏井いつき先生の俳句でも、季語として使われていますね。
菅原道真公が、この和歌を詠むことになった経緯や意味については長くなるので割愛しますが、高校の日本史や古文の授業で和歌の意味や時代背景などを習いました。
それはさておき「梅の花」です。
秋は紅葉が綺麗な所で去年投稿もしましたが、今の時期は梅が咲いているということを風の噂で聞いたので、さっそく駆け付けて観賞しました。
冒頭にアップしたのは濃い紅の梅花ですが、こういう薄紅の梅花も咲いています。
と思えば、木の種類によっては真っ白の梅花が咲いていました。
園内の畳敷きの和室には、盆栽仕立ての梅が展示してありました。こちらも紹介して
おきましょう。
まず、濃い紅の花を咲かせている梅です。
次の花は少し薄い紅色です。後ろに立ててある金屏風に映えていますね。
最後のは、いわゆる白梅という種類なんでしょう。
梅といえば鶯が付きモノなので、園内の梅の木に留まっていないか、また鳴き声が聞こえないか耳を澄ましてみましたが、さすがにまだ一羽も居ませんでした。
ホ~ホケキョという初春らしい鳴き声が梅にぴったりこんと似合うんですけどねぇ。
残念なので、これでお茶を濁しておきます。
展示期間が二週間ほどと短いですね。梅花が終わればすぐ桜の蕾が綻び始めます。