樂焼関連の本が続きます。
今日はこんな本はいかがでしょう。
『樂と萩』(樂吉左衞門・坂倉新兵衛、世界文化社)
「一樂二萩三唐津」…お茶に興味のない方にもよく知られた言葉。
古くより茶人が好んだ抹茶茶碗の順番です。
それぞれ大変良く似た焼き物でありながら、全く違った焼き物でもあります。
樂茶碗は千利休が茶の湯に使うために長次郎を指導し作らせたのに対し、萩茶碗は当時朝鮮の雑器であったものが日本に伝わり、それを茶人が見立てた高麗茶碗の流れを汲むものです。
作り方も対称的です。樂茶碗は手捏ね(てづくね)成形であるのに対し、萩茶碗は轆轤での成形が主となっています。
焼成法も違います。樂茶碗は炭を鞴(ふいご)で熾して一碗ずつ順番に焼いていくのに対し、萩茶碗は山の斜面にいくつもの房(室)の連なった連房式の朝鮮伝来の登り窯で焼かれます。
さてこの本、そのように似ていながらも成り立ちも作り方もかなり違う樂と萩。
その二つをお互い取り替えて、樂の十五代樂吉左衞門が萩茶碗を、萩の十五代板倉新兵衛が樂茶碗を作って焼き、それで展覧会をしたその記録です。
それぞれ完成した茶碗はもちろんですが、萩焼では陶土、蹴轆轤、高台、貫入、釉薬、水場、登り窯、樂焼では、手捏ね・削り、黒茶碗と赤茶碗、内窯焼成などが美しい写真と共に説明されます。
琵琶湖湖畔の佐川美術館内・樂吉左衞門館で開催された展覧会の図録としてはもちろんですが、お互いが有名な窯元の十五代目。早くにお父様を亡くされたり、大学も同じでそのころより友人として続いてきた、そんな二人のコラボレーション。深い縁を感じずにはおられません。刊行書籍では深淵で哲学的な樂吉左衞門氏ですが、本書ではとても楽しそう!また別の一面を見た思いがしました。
おすすめの一冊です。
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