今日は、子宮頸がんワクチンの副反応被害について書かれた2冊の本を紹介し、それに関する思いを少し書いてみたいと思います。
HPVワクチン接種で副反応被害が生じたとして、2016年7月に国と製薬会社2社を相手とする損害賠償を求める集団提訴があったことを覚えておられる方も多いのではないでしょうか。
重い副反応が出たとの一部報道をきっかけに、今なお同ワクチンの接種を不安視する声が根強く残っています。が、はたして……。
まずはこちらの本
『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』(黒川祥子、集英社)
不随意運動、全身疼痛、運動障害、失神、脱力、記憶障害……
子宮頸がんワクチン副反応の被害者である6人の少女とその家族の実態に迫ったノンフィクションです。
第11回開高健ノンフィクション賞受賞作家である著者が、被害者の少女とその家族の日常に迫ります。
この本を読めば子宮頸がんワクチンの接種を躊躇するのは当然!衝撃的な内容です。
……が、しかし当院にも子宮頸がんワクチンの副反応とされる「複合性局所疼痛症候群」(手足や肩の痛み、しびれなどがみられる)の患者さんが過去にもそして現在も通院されています。大学病院で「複合性局所疼痛症候群」と診断されました。この本の中に出てくる少女と全く同様の症状で、不随意運動もあります。
ただ違うのは子宮頸がんワクチンを接種した経験はなく、また通常の注射や採血による痛みなどがきっかけになったというわけでもありません。
そして、もう一冊
『10万個の子宮』(村中璃子、平凡社)
著者は医師でありジャーナリスト。
2017年、科学誌『ネイチャ』等の主催する「多くの困難や敵意に遭いながらも、科学的なエビデンスに基づき公益に寄与する仕事をした科学者・ジャーナリスト」を対象とするジョン・マドックス賞を受賞。京都大学大学院医学研究科非常勤講師としてサイエンスジャーナリズムの講義も担当されています。
副題に「あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか」とあるように、著者は、副反応について科学的に分析・考察を加えて「真実」を追求します。
以上2冊、子宮頸がんワクチン副反応に関して対極をなす本かと思います。
1冊目の本を読んだ方はワクチンの怖さに愕然とし、2冊目である意味安心して接種してもいいのかな、と思われるでしょう。
昨今、科学的根拠に乏しいフェイクニュースがマスメディアを中心に広がっているように感じます。
守れる命や助かるはずの命をいたずらに奪うような言動は厳に慎まねばなりません。
物事への不安や恨みは、悲しみよりもはるかに強いエネルギーを持ちます。
メディアも一般もそれに呑まれてしまうようなことがあってはなりません。
対極にあるものを冷静に理解すること、あるいはしようとすること…大切かと思います。
そしてそれは、
コロナワクチンはもちろん
今のロシアのウクライナ侵攻や台湾と中国との関係、あるいは過去の日本の中国への全面侵略戦争についてもそうかも知れません。
提訴のため、東京地裁に入る原告(副反応の被害者)ら
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