「ナースのためのシシリー・ソンダース」(シシリー・ソンダース 著 小泉康永 編訳、北大路書房) | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

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先日、懇意にしていただいている病院の看護部の皆さんとお話しする機会がありました。

 

緩和ケア病棟勤務の看護師さんとあれこれ話す中で、こんな内容のことをお聞きしました。

 

「終末期の患者さんに対して、もう何もしてあげられないという、どうしようない無力感を感じることがあります」と……。

 

その時に彼女に紹介したのがこの本です。

 

 

「ナースのためのシシリー・ソンダース」シシリー・ソンダース 著 小泉康永 編訳、北大路書房)

 

副題に「ターミナルケア 死にゆく人に寄り添うということ」とあります。

 

当院でも終末期の患者さんを診せていただくことがあるので、「どうしようもない無力感」というのはその看護師さんほど切実ではありませんがよく分かります。

そんな時、「もう何もしてあげられない」という言動や態度をとることはもちろん、「そう思うこと」ですら、患者さんやご家族に絶望感や見捨てられた感覚をもたらします。実際に、病院で「もうすることはありません」ときっぱり言われて、当院を受診される方も少なくありません。

 

臨床では、無力感をどこかで感じながらも、恐れず、逃げ出さず、見捨てることなく患者さんと向き合うことが大切です。患者さん一人一人の「いのち」、もっと言えば「たましい」を最期の最期までお世話をすることが緩和ケアの本質なのではないでしょうか。

 

 

シシリー・ソンダースは次のようなメッセージを残しています。

 

「あなたはあなたなのです。だから、あなたは大切な人です」

 

「最期の瞬間まで、あなたは大切な人です」

 

「私たちは、できることのすべてをいたします」

 

「あなたを心安らかな死へと送り出すだけでなく、あなたの死の瞬間まで“あなたが生きていくこと”を支援します」

 

「ほんの少しでも共感して頂けたなら、あなたは緩和ケアに必要な人です」

 

 

 

がん末期患者さんが激しい痛みに苦しむことなく、最期の時まで人間らしく穏やかに過ごせるための休憩所(ホスピス)をつくりたいと願い、セント・クリストファー・ホスピスを設立した、医師であり、看護師であり、MSWでもあるシシリー・ソンダース。

 

この本は、1959年から1986年までの論文、インタビュー記事などを抜粋、解説を加えたものです。

決して揺るがない強い意志、死にゆく人に対する篤い思いやり、人をひきつけるリーダーシップ……50年以上も前に書かれたものとは思えません。圧倒されます。

 

興味のある方はぜひご一読ください。

 

 

 

 

…日本語訳があまりよくないのが残念。医事英語が多少出来る方なら原書にあたることをお勧めします。

 

 

 

 

 

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