もう1ヶ月も山歩きをしていない。

いろいろ用事が重なったり、天候が悪かったりしたのだけど

主な理由は、坐骨神経痛になったため。

2月8日に発症して、もう20日も続いている。

 

レントゲンでは、坐骨神経に関わる椎間板が少し広くなっているので

多分、坐骨神経痛だろうとのこと。

かなりよくなってきてはいるのだけど、まだ痛い。

三十代の頃、5年間くらい坐骨神経痛で苦しんだのだが

その頃は、だいたい発症から2週間で自然と治ったのが

流石に六十代ともなると、2週間くらいではどうにもならない。

気長に、治すしかない。

 

そんなわけで全然山歩きもできないし、ランニングの大会もキャンセルしたし、

美容院もキャンセルしたし(何しろ長時間座るのが辛いので)

友人に付き合ってもらって少しお散歩をしたり買い物に行く程度。

ヨガもできる動きだけ。

そんなわけで歳を感じずにはいられない今日この頃。

 

 

映画のこと

平日は、淡々と仕事や家事をこなし、

土日は、なぜか音響設備が映画館仕様になった家で、古い映画を観ている。

これまで観たかったものを、ずいぶん観た。

ずっと山歩きに夢中すぎて、他の過ごし方を忘れていた(笑)

 

「ショーシャンクの空に」

「ミッドナイト・スワン」

「硫黄島からの手紙」

「アポロ13」

「フォレスト・ガンプ」

「シンドラーのリスト」

「それでも夜は明ける」

「マディソン郡の橋」

「プライベート・ライアン」

 

「マディソン郡の橋」以外は観て良かった。

語り始めるとキリがなさそうなので、良かった、というだけにしておく。

6年前に観た「ボヘミアン・ラプソディ」も観た。初めて観た時ほどの感動はなかったけど、やはり良かった。

 

「マディソン郡…」は期待はずれ。途中で何度か寝落ちしそうになった。昔の自分なら感動できたんだろうか?

他にも「トップ・ガン・マーヴェリック」とか「007・No Time to Die」とかも観たんだけど、まぁ、それは私の趣味ではないので、何とも…。特にトップガンは、途中から頭痛で観れなくなった。

 

映画が大好きなわけではないけど、嫌いでもない。というか作品による。

(どうも、シリアスなヒューマンドラマが好きらしい)

ただ昔から、自分の好みかそうでないかははっきりしていて、

大概、つまらない映画は途中からトイレに行きたくなるか、眠くなるか…

生理的に拒絶反応を起こす。(今回、頭痛という症状も出ることを発見した・笑)

うちのリビングを素敵な映画館に変えてくれた友人には大変感謝している。

 

最近、一番良かったのは、先月、姉と観に行った「パーフェクト・デイズ」だった。

映画館まで足を運ぶのは本当に久しぶりだったけれど、

これは本当に、心の深いところに染み入る映画だった。

 

 

眠れるようになったこと

ずっと不眠に悩んでいたのだけど、最近はとてもよく眠れる。

ストレスの原因がなくなったこと(完全になくなったわけではないけど)が

とても大きいんだろうなと思うけど

 

それ以上に大きいのは、腰痛の薬の副作用だと思う。

眠くなるので飲むと運転できない、という点は困るけど

この薬を飲むようになってから、とにかくよく眠れる。

 

スマートウォッチの睡眠スコアが、今日は初めて、85点だった。

これまでは、ずっと、断続的にしか眠れず、スコアは良くても60点くらい。

だいたい、40点代か50点代で、いつも

「レム睡眠が足りません」とか「不安定な睡眠」とか「悪い」とか言われていた。

じゃあどうすれば眠れるようになるか、わからない。

仕事で散々調べたし、情報だけは山ほどある。

睡眠についてのコラムを書いたりしているのに、その本人が眠れない。

 

結局は「憂いがなくなること」が全てなのだろう。

そして、薬を飲むことが、最も効果的な「良質な睡眠をとる方法」なのだ。

元も子もないけど…

 

 

バケット・リスト

映画の話に戻るけど、昔、「最高の人生の見つけ方」という映画を観た。

主演は、モーガン・フリーマンと、ジャック・ニコルソン。

二人は全く異なる人生を歩んできた、全く異なる立場、状況の人物だが

二人とも6ヶ月の余命宣告を受けて、同じ病室に入院する。

そこで、二人は、残りの6ヶ月の人生でやり残したことをしよう、という旅に出る。

 

英題は「The Bucket List」(棺桶リスト)で

死ぬまでにやっておきたいことのリスト、ということらしい。

映画自体は、まぁそれなりだったけど、この「バケット・リスト」という言葉は

私の頭に残っていて、その映画を観たのは15年ほど昔だけど

63歳になった今、あと余命(健康寿命)20年として、

バケットリストを作って、実践していきたいなと思うようになった。

 

ということで、観たかった映画を見るのもその一つ。

もちろん山に登ることもそうだし、思うように生きるのもその一つだ。

もう、世間やら、社会やら、誰か他人から、何と言われようとそんなの関係なく

思うように生きないと、時間は残されていない。

損得を考えたり、他人の思いを慮ったり、忖度したりしている暇なんてないのだ。

 

そう書くと、身勝手な老人を目指そうとしている人みたいだけど(笑)

身勝手な老人になってしまうのは、視野が狭くなり、思い込みが強くなり、

自信がなくなって不安になり、要するに、心に余裕がなくなってしまうからなのだろう。

老人の心得として、視野を広く、発想を柔軟に、自己肯定感を高く。

そうすれば、余裕のある、素敵なお婆さんになれると思う。

 

何よりも、自分自身を愛することだ。