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新幹線車両が北海道に初上陸
こんばんは、ビンディーの小林です。
2016年3月に開業する北海道新幹線(開業時は新青森―新函館北斗間)の車両H5系の2両が13日、北海道函館市に到着した。東海道新幹線開業から半世紀を経て、新幹線の営業車両が北海道に初上陸した。
H5系は、相互乗り入れする東北新幹線の車両と色や形は同じで、アクセントとなる車体のラインはラベンダー色。内装には雪と流氷のデザインをあしらった。函館港でこの日、記念式典があり、市民や観光客らが歓迎した。12月1日には走行試験が始まる。(朝日新聞デジタル)
北海道新幹線の北海道内のルートは木古内-新函館北斗-新八雲(仮称)-長万部-倶知安-新小樽-札幌だ。木古内は在来線もそうだけど、乗降客期待というよりも海底トンネル両端の緊急避難駅の意味合いが強そうだね。新函館北斗は今回一番揉めた駅名だ。駅は函館の北側の北斗市(函館本線渡島大野駅)が予定されていて、およそ函館というには無理がある。
実は函館の人口減少に対し、北斗市は微増ながらも増えている。どうも函館から人口が流出しているらしく、勢いにのる北斗市が駅名を北斗函館にこだわったわけだ。結局ネームバリューに勝る函館が前に来たけど、この渡島大野駅から函館に客を誘致するにはかなり大変になりそうだ。
八雲は前後に大きな町がなく地の利を感じるね。もともと道南は函館以外に大きな町がない。その函館が衰退しているぐらいだから人口18000人弱の町でも新幹線を誘致できるんだね。長万部は室蘭本線の分岐駅でもあり予想通りの展開だけど、新幹線は本来、室蘭本線ルートで行くべきだったよね。
北海道の人口は札幌からその南部に集中している。室蘭本線ルートを通れば室蘭、登別、苫小牧、千歳、恵庭、北広島という街が続く。以前にも触れたけどこちらのルートを取らなかった理由が三つあると思う。
◇北海道新幹線の最終目的地は旭川のため、室蘭本線ルートをとるとスイッチバックで戻ることになるため。
◇新幹線が室蘭本線ルートになると室蘭本線が第三セクター化する可能性が高い。同じ第三セクター化するのなら函館本線ルートのほうが影響が少ない。
◇競合する飛行機の千歳空港駅に新幹線を停めることを避けたかった。
特に三番目は重要だよね。だって室蘭本線ルートになると札幌-新千歳空港-苫小牧という停車駅になるのが自然だ。ライバルの客を運ぶのも矛盾しているからね。
北海道内に新幹線車両が上陸して役者が揃った。北の大地に新幹線が走るのが楽しみだね。
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳