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JRの肩身が狭い街
こんばんは、ビンディーの小林治巳です。
古くは親方日の丸だったJR(旧国鉄)も全国を完全に網羅していたわけではないんだね。特に地方の古くからある城下町は、旧国鉄の路線網確立の前に地元の会社が地域路線を確立してしまう事も多かったんだ。
松山市は四国を代表する都市だね。人口51万人を擁する四国一の都市でもあるんだけどこの街は圧倒的に伊予電鉄の牙城なんだね。そもそも四国自体が全体的な人口も少なかったこともあり鉄道網の確率が遅れてしまったんだね。今でも電化率は、30%弱で日本平均の70%にも遠く及ばないなんだ。
松山市の中心部は松山城の南部の伊予鉄松山市駅付近で、JRの松山駅はその西側の結構地味なところにひっそりある感じだね。新幹線を乗り継いでJRで松山に来るビジネスマンはほとんどおらず、そのほとんどが街の西側にある松山空港からアプローチするから松山に来てもJRに乗る機会もないんだね。
また伊予鉄がかゆい所に手が届くような路線網を引いているから客が流れてしまうんだ。松山の奥座敷で坊ちゃん湯として全国的も有名な道後温泉にはちんちん電車の城南線、終点には愛媛大学医学部が立地する横河原線、JR予讃本線と並行しながらも善戦している郡中港線、松山の臨海を走る高浜線で確かに松山の移動は、この伊予電鉄とタクシーで事足りてしまうんだね。
リニアの当初計画では、大阪から先、四国に渡って、高松、松山、そして宮崎の実験線を経由して、鹿児島に至るというものがあったんだ。リニアは新幹線をローカル線にしないために、基本的には平行しない考えがあるんだけど、大阪から先は仮に路線を引いても採算性に非常に問題があるからね。
四国のJR起死回生は、リニアの誘致しかないと思うけど、ちょっと厳しいかな。
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳