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銚子電鉄が駅手前で脱線
こんばんは、ビンディーの小林治巳です。
11日午前8時20分ごろ、千葉県銚子市の銚子電鉄・笠上黒生(かさがみくろはえ)駅手前で、外川発銚子行きの列車(2両編成)が脱線した。同電鉄などによると、駅に進入する際、切り替えポイント付近で異音が発生。運転士が列車を停止したところ、1両目の後ろ台車と2両目の前台車が脱線していたという。乗客9人と運転士1人にけがはなかった。
同電鉄は、全線で運転を見合わせた。国の運輸安全委員会は同日、原因を調査するため、鉄道事故調査官を派遣した。
同社によると、1998年にも同じ場所で脱線事故が発生。国の調査で原因は特定できなかったという。(朝日新聞)
まずはけが人がいなくて何よりだったね。銚子電鉄は総武本線の終着駅JR銚子駅から銚子の街を時計まわりでまわっていく6.4kmの生活路線で、どちらかと言うと市電に近い感覚だね。
銚子は言わずと知れた日本随一の水揚量を誇る漁港。さぞかしこの銚子電鉄も順風満帆かといえばそうでもないんだ。ご多分にもれず赤字経営で、かなり追い込まれているんだね。
一時期は千葉県を代表する京成電鉄系の千葉交通の傘下にあった事もあったけど、その後、経営権をとった会社のトラブルにも翻弄されて、今や銚子電鉄サポーターによって「ぬれ煎」などの販売努力で何とか維持して、綱渡り状態が続いているんだね。
そもそも日本の民営鉄道で黒字になっているのは三大都市圏の大手民鉄ぐらいで、この銚子電鉄クラスで黒字になっているのは江ノ電や富士急など全国区の観光資源を有する路線しかないんだね。地方都市だと乗客数も限定されるから運転本数が減ってしまう。運転本数が少ないから乗らないという悪循環が生んでしまうんだね。
銚子といえば漁業の他にもヤマサ醤油の本社などもある歴史ある街なんだ。街の南西に広がる屏風ヶ浦は日本の「ドーバー海峡」と謳われた景勝地もある。鉄道ファンならずともこの銚子電鉄は残して欲しいものだね。
頑張れ日本の中小民営鉄道!
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳