ゴシュインデイズ -197ページ目

南湖神社(福島県白河市)

南湖神社(なんこじんじゃ)。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-

福島県白河市に鎮座。

御祭神は白河藩主・松平定信公(守国大明神)。

社格は県社。




初代宮司である中目瑞男の提唱により、白河藩主の中でもとりわけ名君であった松平定信公の御遺徳を慕う白河市民をはじめ、財界の巨頭であった渋沢栄一の尽力によって大正九年に神社設立の認可を受けたのがはじまり。

その後、大正十一年には御鎮座大祭がおこなわれ、現在に至っている。



この神社の鎮座する『南湖公園』は松平定信公が作った、日本最古の公園。

封建的な江戸時代においても、身分を問わず全ての人に解放された公園として、広く一般庶民にも受け入れられた。

また、この他にも松平定信公は天明の大飢饉の際に、藩主自ら率先して倹約し、西国に使者を派遣し大量の食糧の確保につとめ、広く領民に分け与えられた。そのため、白河藩においてはただ一人の餓死者も出さなかった……という逸話が残っているほど、庶民を思いやった名君であると伝えられる。


そして、松平定信公を語る上で欠かせないのが『寛政の改革』だ。

天明の大飢饉を機にその手腕を高く評価された定信公は、三十歳の若さながら、幼い第十一代将軍・徳川家斉公をたすけるべく江戸幕府の老中首座・将軍補佐と抜擢される。

利権収賄政治を生む原因となった田沼意次の重商路線を改め、質素倹約を徹底。

飢饉の対策のために農業振興につとめ、文武の推奨を行った。




寛政の改革の要点のみを書き出していくと、以下の通り。



・飢饉対策として各藩に穀物の備蓄を命じる、囲い米。

・江戸から地方農村への移住・帰農を推奨した、旧里帰農令。

・財政難の御家人を救済するために借金の利子引き下げを命じた、棄捐令。

・専売制や株仲間を廃止し、特権商人を抑制。



……などなど。

いずれの政策も、独占事業社のずさんな対応や危機管理のもろさに苦しむ現代の国民にも必要になってくる政策なんじゃないでしょうか。

そう考えると、この国の問題の根本は江戸時代から変わっていないのかもしれませんねえ。



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     【 松平定信公の像 】

参道の入り口に立つ、御祭神・松平定信公の像。

ちょうど南湖公園の中心にある湖、南湖を眺めるような立ち位置。

背後が燃えるように赤いモミジで、定信公も凛々しく見えるね。

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秋の参拝だったので、参道にはそこいらじゅうに散ったモミジの葉。

深まりゆく秋を惜しむかのように赤々としていました。


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     【 鳥居 】

石造りの明神鳥居。

と、定信公の像の当たりは本当に風情があって良かったんだけど、この辺りはお守りの看板が乱立してて (;・ω・`)

どれが売りなのかもわからないし、なんだか商売っ気が見え隠れするようで……

うーん……って感じがします (´・ω・`)


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     【 手水舎 】

鳥居をくぐって、左手にある手水舎。


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     【 参道 】

手水舎のあたりから本殿を見る形の参道。

並んでる燈籠がきれいだね。

燈籠と燈籠の間は、お御籤を結ぶ紐でつながれていて、ちょっとした飾りのよう。


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     【 拝殿前の左右の狛犬 】

すごく横長で幅の広い口の狛犬。

右の狛犬なんか、牙の鋭さが半端無い。

これで噛まれたらいったいどんなことになるか……恐ろしい。


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     【 拝殿 】

県社だったということもあって、立派な拝殿。

拝殿に掲げられた額には『里仁為美』の文字。

これは儒家の始祖・孔子の言葉をまとめた、『論語』の中のひとつ。

この言葉はなかなか解釈が難解なようで、時代や人によって読み方がいくつもあるんだとか。

定信公が寛政の改革の中で朱子学を推奨したことを考えると、こちらは「里は仁なるを美しと為す」と読むのかも。

読み方が複数考えられるということは、意味も複数考えられるということで……意味についてはきりがないので今回は省略させて頂きます (;・ω・`)


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     【 本殿 】

拝殿より一段高い場所にある本殿。

屋根の形が他の神社ではあまり見かけないような形で興味深い。

これはなんていう造りなんだろう。



さて、無事にお参りも済ませたところで、社務所へ。

御朱印をお願いすることに。


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で、頂いた御朱印がこちら。

右側には松平定信公の神号である『守国大明神』の文字。

力強い筆遣いで素敵。



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それにしても、境内の紅葉が素晴らしい。

松平定信公が高い志で造られた南湖公園。

その御遺徳は、公が亡くなられて180年の時を過ぎても我々の心に潤いを与えてくれるのでした。




■ 南湖神社への地図



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◆ 神社の情報



南湖神社      なんこじんじゃ


御祭神 : 松平定信公(守国大明神)

社格等 : 県社

鎮座地 : 福島県白河市菅生舘2