ゴシュインデイズ -186ページ目

常世諏訪神社(福島県喜多方市)

常世諏訪神社(とこよすわじんじゃ)。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-


福島県喜多方市塩川町に鎮座。

御祭神は建御名方命(タケミナカタノミコト)、應神天皇(誉田別命)。

社格は郷社。


社伝によると、当神社の勧請は天喜五年(1057年)九月十九日。

源義家公が奥州征討の折りに戦勝祈願のために創建したと云われている。

鎮座百余年の間は領主・地頭代々の崇敬を受けたものの、世の中の変遷にしたがって神社への信仰も盛衰興亡を経て、神領が侵犯された時期もあったのだという。


康暦元年(1379年)に葦名直盛公が封入されると、武運長久の祈願社として神殿の造営・神領六反歩の寄進があり、再び隆盛を迎える。

しかしその後、時代は流れて応仁の乱が勃発。

京で発生した大乱は日本全土を巻き込み、大きな争いと混乱を招くことになった。

無論、それは当地においても例外ではない。

応仁の乱の影響で再び神領を失い、神殿の修繕も無く破壊されてしまったのだという。


だが、文禄年間には蒲生氏郷公により旧神領の寄進が行われ、神殿も再び造営されることとなる。

この時寄進された神領田のあった場所は、現在は『諏訪田』という地名として残っているそうだ。



さてさてさて。

実はこの神社、以前からずっと気になっていた神社で、この日(鶴ヶ城稲荷神社とかをお参りした日)、会津方面に行ったら絶対お参りしよう(`・ω・´)と思っていた場所なのです。


なんでそんな風に思っていたかというと、この社号。

常世諏訪神社ですよ!?


常世っていうと、おいらも素人なんでしっかりとした説明が出来るわけじゃないんですけど……

「常世(とこよ)」というのはこの世をあらわす「現世(うつしよ)」と対を為す世界のこと。

日本神話や神道を構成する世界観の中では非常に重要な位置を占めるものだ(と、個人的には思ってる)。


常世は読んで字のごとく、「常に一定の状態な世界」。

一説には「常夜(とこよ)」と書いて、「常に真っ暗な世界」=「あの世」=「死後の時が流れていない世界」と解釈され、永久に変わらない御神域を指すのだとも言う。

また一説には、常世というのは海の彼方にある理想郷の事を指すのだとも。


大国主命(オオクニヌシ)の国作りを助けた少名彦名命(スクナビコナ)は、日本神話の中ではその役目を果たすと常世の国に去って行ったという話があるが、これもちょっと興味深い。


「常世に渡り去る」というのは、役割を終えたスクナビコナの死を暗示したものなのか。

それとも、常世という理想郷から来たスクナビコナが出雲國を理想郷にするべく協力し、また理想郷に帰っていったということなのか。

解釈はいくらでもできるし、どちらもそれっぽい説得力がある。


さらに興味深いのは、この「常世諏訪神社」の御祭神である建御名方命(タケミナカタ)は、そのオオクニヌシの子であるということ。

なんだかすごく気になる関係じゃあないですか。



そんなわけで、ワクワクしながら境内へ。


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     【 鳥居 】

こちらは石造りの明神鳥居。

そんなに大きくはないんだけど、がっしりとした造りだ。

向かって右の柱には「武運長久」。

向かって左の柱には「村中安全」という祈願の文字が彫られている。



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     【 手水舎(?) 】

鳥居をくぐって左手にある、恐らく手水舎。

裏面を見たらパイプがつながっていたので、たぶん手水舎で合ってると思います。

この日は上からフタがかぶせられていて、使えませんでした (´・ω・`)



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     【 拝殿前の石碑 】

常世諏訪神社御寶前と刻まれた石碑。

御宝前というのは、宗派を問わず神様や仏様の御前のことなんだとか。


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     【 拝殿 】

近年に改修されたのか、綺麗な白木材で造られた拝殿。

柱や屋根の部分だけ色が違うということは、壁だけ改修したのかなあ。

何社も神社をお参りしていると、「壁に隙間があって直したいんだけど直せないでいる」っておっしゃる神社も結構多いんですよね。

そういうお話を聞くと、こちらはしっかり直されてて氏子のみなさんもがんばってるんだろうなあって気持ちになります(´∀`)


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     【 賽銭箱 】

金ぴかな御神紋の梶紋が素敵なお賽銭箱。


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     【 扁額 】

こちらには「諏訪大明神」「八幡大神宮」と並んで書かれている。

御由緒を見ると諏訪神社として創建されたらしいので、八幡神はのちに合祀されたことになるんだけど……

それはどういうきっかけで合祀されたのかなあ。


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     【 本殿 】

こちらも改修されたのか、弊殿との色合いの違いがくっきり。

周囲の石の柵も真新しい感じ。




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     【 境内左にある桜 】

こちらは鳥居の左手にある桜の木。

時期的に葉桜なところが多かったんだけど、こちらはまだ綺麗に咲いておりました。

でも花って撮るのが難しいね (´・ω・`)

距離感とか、どこの空間を切り取ればいいのかとか。

イマイチいい方法がわかりませぬ(´・ω:;.:...




さて、無事にお参りも済んで、社務所へ向かいます。

こちらの社務所は境内に隣接した建物ですけど、一度境内の外に出ないと行けません。

境内から左を見ると、恐らくすぐ分かるとは思いますけどもね。



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で、いただいた御朱印がこちら。

なんだかすごく達筆で素晴らしいじゃあないですか。うんうん。



で、気になっていた常世なんですが、宮司さまに伺ったところ、この辺りの地名が「常世」という地名だったので常世諏訪神社なんだとか。

ただ、地名にも「常世」にした由来があるんでしょうから、そちらがどういう理由でつけられたのか……

今度はそちらが気になっちゃう形になりました (´・ω・`)





■ 常世諏訪神社への地図



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◆ 神社の情報


常世諏訪神社    とこよすわじんじゃ


御祭神 : 建御名方命、應神天皇(誉田別命)

社格等 : 郷社

鎮座地 : 福島県喜多方市塩川町常世字上村886